和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年10月07日(月)

万博来場者を紀南地方へ 紀勢線考える協議会、和歌山

 大幅な赤字が問題になっている和歌山県内を通るJR紀勢線・新宮―白浜間の活性化を目指して活動している「紀勢線の今後を考える協議会」の総会が1日、白浜町才野にあるビジネス拠点「オフィスクラウドナイン」であった。大阪・関西万博の来場者を紀南地域に呼び込むため、JRと連携して取り組むことなどを決めた。

 大阪・関西万博は来年4月13日~10月13日の6カ月間、大阪市で開催される。総会では、来場者を紀南地域に呼び込むため、啓発活動に取り組むことを確認した。ジオパークツアーやサイクリングツアーをJR西日本と連携して実施することも決めた。

 オブザーバーを務めるJR西日本和歌山支社の芹川至史副支社長は、乗客を増やすため、遠くからの客だけではなく、地元の人の利用を増やす取り組みも進めてほしいと呼びかけた。

 役員改選では、会長の立谷誠一さん(元白浜町長)、副会長の関康之さん(新宮商工会議所会頭)と宇井晋介さん(南紀串本観光協会事務局長)、事務局長の北尾浩士さん(南紀熊野創生機構会長)を再任。福谷知弘さん(フェアフィールド・バイ・マリオット・和歌山すさみ支配人)を新たに副会長に選んだ。任期は2年。

 協議会は2022年11月に発足。会員は約60人。この日の総会には会員約20人が出席した。

 総会後、国土交通省近畿運輸局海事振興部旅客課長の立溝純也さんが「大阪・関西万博に向けた関西観光アクションプランについて」をテーマに講演した。