和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年10月04日(金)

地元の思い反映されるか 自民総裁選に関心、和歌山県田辺市街地でまちの声

 自民党総裁選が12日に告示(27日投開票)された。過去最多の9人が立候補し、激戦の様相を見せている。総裁選は一般市民に投票権はないが、当選者は順当なら次期首相に就く。事実上、日本の新しいリーダーを決定する総裁選について、まちの声を聞いた。


 総裁選は派閥の政治資金パーティー裏金事件への対応や選択的夫婦別姓制度の導入、物価高対策などが争点となる。新総裁が早期に衆院解散に踏み切る可能性があり、次期衆院選の「党の顔」を選ぶ意味もある。

 和歌山県田辺市街地で通行人ら32人にインタビューしたところ、総裁選に関心があるのは22人と7割近くを占めた。「もし投票できるならどの候補者」の質問では、意見が分かれた。

 その中でも、最多の6人が挙げたのが高市早苗経済安保相(63)。会社員男性(58)は「言っていることが一番しっかりしている」、自営業女性(32)は「主張が一貫している。外国にも強くいけそう」、清掃員女性(54)は「政治とカネの問題を厳しく追及してくれそう」と期待を込めた。

 次いでメディアに取り上げられる機会の多い小泉進次郎元環境相(43)を5人が支持した。自営業女性(75)は「この人だけは知っている」、無職女性(70)は「父親のようなリーダーシップに期待」、会社員女性(29)は「若い。子育て支援策が充実している」と評価した。

 その他にも無職男性(83)は「いろいろな主要ポストを歴任し、一番経験がある。この人なら任せられる」と石破茂元幹事長(67)を、無職女性(82)は「若いのにしっかりしている。会見でもはきはきしていた。外に出しても恥をかかない」と小林鷹之前経済安保相(49)を挙げた。

 一方、「関心がない」との回答も一定数いる。介護士男性(41)は「誰がなっても同じと思う」、無職男性(68)は「自民の中でのなれ合いの印象。国民向けにもっと訴えてほしい」、無職女性(88)は「候補者が全体的に若く、高齢者向け政策が不安」などと話していた。