和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2020年09月22日(火)

最南端で星空やたき火堪能 冬のキャンプが人気に

寒さへの対策をしてキャンプを楽しむ家族連れ(和歌山県串本町樫野で)
寒さへの対策をしてキャンプを楽しむ家族連れ(和歌山県串本町樫野で)
 美しい星空やたき火が楽しめるとして、全国で冬キャンプの人気が高まっている。和歌山県串本町のキャンプ場にも多くの客が訪れ、寒さを吹き飛ばすような活気があふれている。


 日本オートキャンプ協会によると、キャンプ客が最も多いのは5月の大型連休と夏休みだが、今客が増えているのが冬。2018年度12~3月は、いずれも前年度を上回った。アウトドア専門店では、たき火台や冬用寝袋の売り上げが伸びているという。

 山間部のキャンプ場は水が凍ってしまうと営業できないため、冬季は閉鎖している所がほとんど。紀南の沿岸部は冬キャンプに適していると注目されている。

 串本町樫野のキャンプ場「南紀串本リゾート大島」でも、冬のキャンプを楽しむ客が増えている。テントサイトやコテージがあり90組が利用できるが、12月28日~1月3日はほぼ満員。10~12日も予約で埋まっているという。

 年越しキャンプを楽しもうと12月31日に橋本市から4家族21人で訪れた公務員、塩山直哉さん(38)は「キャンプは年6回ほど楽しんでいる。冬は虫がいないし、星もきれいに見える」と魅力を語る。ネックは寒さだが「石油ストーブを持参。ここは電気が使えるので、電気カーペットも用意した」と対策も万全だった。

 リゾート大島は「寒いことを除けば、冬がベストシーズンという人もいる。うちは炊事場でお湯が出るし、場内に風呂もある。西日本でも屈指のスポット」と話す。

 11~13日には冬キャンプのイベントがあり、マグロの「かま」の振る舞いや星空観察、一夜干し作りやトルコランプ作りのワークショップ(有料)などがある。日帰り客も参加できる。

 町内ではほかに、潮岬青少年の家、潮岬望楼の芝でもキャンプができる。

 潮岬青少年の家では毎年、冬キャンプのイベントを開催しており、今年は25、26日にある。小学4年生~中学3年生が対象で、テントを設営し、宿泊、野外炊事、星空観察などを体験する。

 青少年の家では「一般の利用はまだまだ少ないけれど、キャンプに慣れた人はたき火台を持ち込み冬キャンプを楽しんでいる。澄んだ空気の中で、自然がより身近に感じられるはず」と利用を呼び掛けている。