和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年11月06日(水)

インクジェット捺染プリンター「FOREARTH」と、廃漁網リサイクル糸「MURON」のコラボレーション作品を、ファッションブランド「ANREALAGE」がパリ・ファッションウィーク®で発表









京セラドキュメントソリューションズ株式会社(社長:安藤 博教、以下:当社)は、モリトアパレル株式会社(社長:森 弘義、以下:モリトアパレル)が、廃漁網をリサイクルした糸「MURON(ミューロン)」を使用した生地に、当社のインクジェット捺染プリンター「FOREARTH(フォレアス)」で印刷し制作されたコラボレーション作品を、2025年春夏 パリ・ファッションウィーク®(パリコレ)のウィメンズコレクションで、ファッションブランド「ANREALAGE」から発表されたことをお知らせします。

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「ANREALAGE」が発表した今回のコレクションは、「目に見えない風の力を可視化する」をコンセプトで制作されました。風は水面に波を立て、海流を生み出し、蒸発を促進して雲を形成します。これにより降雨がもたらされ、地球の水循環が維持されます。このように、地球の風と水の相互作用は環境において非常に重要な役割を果たしています。

そのようなコンセプトのもと、当社の水の使用を99.98%抑えたインクジェット捺染プリンター「FOREARTH」の印刷技術と、海洋プラスチック汚染の課題を解決する廃漁網リサイクル糸「MURON」とのコラボレーションが、特別かつサステナブルな生地となり、「ANREALAGE」のコレクションという形で可視化されました。


■廃漁網をリサイクルした糸「MURON」について


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世界中で海洋プラスチック汚染の観点から廃漁網、および漁具のリサイクルが重要な課題となっています。2016年度の環境省による海洋ごみの調査によると、日本に漂着するプラスチックごみの総重量の内、約40%が廃漁網、およびロープとされています。

このような課題に着目し、モリトアパレルでは廃漁網のリサイクルに力を入れています。「MURON」は、日本国内で回収された廃漁網を100%使用してリサイクルされた糸で、ケミカルリサイクルの工程を加えることで、高品質で安定した繊維の開発を実現しました。

「MURON」の詳細はこちら
https://apparel.morito.co.jp/2024/07/29/%E3%82%B5%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%8A%E3%83%96%E3%83%AB%E3%83%9E%E3%83%86%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89%E3%80%8E%EF%BD%8D%EF%BD%95%EF%BD%92%EF%BD%8F%EF%BD%8E%E3%80%8F/


■「ANREALAGE」 デザイナー 森永 邦彦氏からのコメント



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廃漁網生地に「FOREARTH」でプリントすることで、水に関してサステナブルな取り組みになるのではないかと考えました。廃棄された漁網を繊維にしてリサイクルすることで、この地球の環境・水を守っていく一助になるのではないかと思います。水の使用を最大限削減した「FOREARTH」の社会的な意義と、廃漁網をリサイクルしたテキスタイルのあり方というものに親和性を感じています。
従来の捺染プリンターでプリントしたテキスタイルは硬くなってしまったり、生地独特の風合いにならないなど懸念がありました。しかし、「FOREARTH」でプリントされたテキスタイルを見て、微妙な凹凸(おうとつ)によって生まれる陰影をきれいに映し出してくれていますし、素材としても軽やかで廃漁網がこのような形で生まれ変わり、新たに存在していることにすごく感銘を受けました。
ファッションデザイナーとして、自分たちが発表するコレクションは地球の未来であったり、環境の未来につながる部分が創作の原点であるべきだと思っています。それは廃漁網リサイクルのテキスタイルをファッションの文脈で使うこともそうですし、「FOREARTH」のプリント技術を使うこともそうです。ただ、これは1つのブランドが使うだけは、今後の大きな動きにはつながっていきません。アンリアレイジだけではなく、多くのブランドまたはファッションに関わる方々が目を向けて採用してくれることを願っています。

■インクジェット捺染プリンター「FOREARTH」の特長
1)Water Free Concept
水の使用量を限りなくゼロ※まで削減した生地印刷

2)Creative Free
独自開発の水性顔料インクで柔らかな風合いと、高い堅牢性を両立。フルカラー印刷を多種多様な生地で実現

3)Location Free
水資源に依存しない捺染で、設置場所を選ばず、適地・適量生産により、物流コストや在庫の削減に貢献


「FOREARTH」は、生地の印刷時に水の使用量をほぼゼロにまで減らすことができるため、従来の捺染に必要な大型の前後処理機やスチーマーなどの設備機器が不要になります。そのため、エネルギー消費量とCO2排出量を大幅に削減することにも寄与します。さらに、繊維・アパレル業界で重要な生地の風合いを生かした柔らかい手触りを実現し、綿、シルク、ポリエステル、ナイロン、混紡など多種多様な生地への高精細な印刷が可能です。

当社は、サステナブルなインクジェット捺染プリンター「FOREARTH」を通じて、テキスタイル捺染の世界での水質汚染やCO2排出量の多さ等の課題解決に貢献してまいります。また、これからも世界を取り巻くさまざまな社会課題を技術の力で解決し、より良い未来をつくるために、創造の歩みを続けてまいります。

※FOREARTHは、プリント・乾燥のみで全工程が完了します。プリント工程では水を使用せず、ウォーターフリーを実現しました。また、機器のメンテナンスに使用する水の量にもこだわり、循環ベルト洗浄システムを搭載しており、搬送ベルトの洗浄水を循環システムでフィルタリングしながら再利用します。生地1㎏あたりの水使用量を0.02L(当社調べ 2022年)まで削減しました。


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■インクジェット捺染プリンター 「FOREARTH」についてはこちら
https://www.kyoceradocumentsolutions.com/ja/our-business/industrial/textile-printing/index.html?utm_campaign=or&utm_medium=other-medium&utm_source=other-source&utm_term=kc-press&utm_content=forearth




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本件に関するお問合わせ先
京セラドキュメントソリューションズ株式会社 経営企画統括部 企業広報課 森田(携帯:070-7406-6371 会社直通:06-6764-3515)


プレスリリース詳細へ https://digitalpr.jp/r/96460
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