和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2020年01月29日(水)

フキノトウ芽吹く

早くも芽吹いたフキノトウ(10日、和歌山県田辺市中辺路町近露で)
早くも芽吹いたフキノトウ(10日、和歌山県田辺市中辺路町近露で)
 1月としては暖かい日が続く中、春の訪れを告げるフキノトウが、和歌山県紀南地方の山里で早くも芽吹いている。

 フキノトウは春の初めにフキ(キク科の多年草)の根茎から生え出る花茎のこと。独特の風味があり、旬の食材として親しまれている。

 熊野古道が通る山里・田辺市中辺路町近露、大野行弘さん(85)宅の裏庭では、親指ほどの大きさのものからピンポン球ぐらいのものまで、あちらこちらで姿を見せている。

 大野さんは「今年は例年よりも早い。酢みそであえたり、天ぷらにしたりして楽しみたい」と話した。

■各地で暖冬気配  平年より気温高め

 和歌山地方気象台によると、昨年12月の平均気温は、紀南各地の観測地点で平年より、かなり高かった。今後も平年より高い見込みで「暖冬」となりそうだ。

 中辺路町栗栖川の平均気温は昨年12月、平年より1・6度高い7・4度。12月としては、2004年と1991年に並び、観測史上2番目に高かった。

 このほかの平均気温は、南紀白浜10・6度(統計期間が短く平年値なし)、田辺市龍神村6・1度(平年値4・5度)、古座川町西川7・4度(同5・9度)、串本町潮岬12・1度(同10・6度)、新宮市11・9度(同9・5度)だった。

 気象台によると、「暖冬」の要因は、上空を流れる偏西風が日本付近で北へ蛇行した影響で、寒気の南下が弱く、暖かい空気に覆われやすかったためという。最新の3カ月予報(1~3月)でも、近畿地方の平均気温は平年よりも高くなるとみられるという。