和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月09日(月)

全国大学サッカー大会で再会 和歌山・みなべ出身の永井選手と尾﨑選手

全日本大学サッカー新人戦で再会した、和歌山県みなべ町出身の永井倫太郎選手(右)と尾﨑巧望選手=千葉市で
全日本大学サッカー新人戦で再会した、和歌山県みなべ町出身の永井倫太郎選手(右)と尾﨑巧望選手=千葉市で
 小学生時代、同じサッカークラブで活躍した和歌山県みなべ町出身の2人の選手が、時を経て大学の全国大会で、ライバルとして再会した。2人は互いの成長を喜び、残り3年間、大学日本一を目指して練習に励む。


 全国大会で再会したのは、みなべ町徳蔵出身の永井倫太郎選手(19)=大阪市=と、同町埴田出身の尾﨑巧望選手(19)=新潟市。

 2人は小学生の頃、田辺市の「南紀ジュニアサッカークラブ」に所属し、永井選手はフォワード(FW)、尾﨑選手はゴールキーパー(GK)として活躍した。

 その後、永井選手は、中学時代は田辺・西牟婁の「カナリーニョFCリオ」で活動、高校はサッカーの強豪校である中央学院高校(千葉県我孫子市)に進学した。今春から大阪経済大学(大阪市)のサッカー部に所属している。

 尾﨑選手は、中学時代はプロサッカークラブの下部組織「セレッソ大阪和歌山U―15」に所属。高校は強豪校の米子北高校(鳥取県米子市)に進学し、今春から新潟医療福祉大学(新潟市)のサッカー部に所属している。

 2人が再会したのは、25~29日に千葉市などで開かれている「第8回全日本大学サッカー新人戦」(日本サッカー協会、全日本大学サッカー連盟主催)。全国9地域から選出された12チームが出場しており、永井選手が所属する大阪経済大は関西代表で、尾﨑選手が所属する新潟医療福祉大は北信越代表で出場した。

 25~27日の予選リーグは、3グループ(各4チーム)に分かれて行われた。2人の大学チームはいずれも「グループB」。27日には両チームが対戦し、1―1で引き分けた。永井選手は後半のアディショナルタイムにFWで出場したが、尾﨑選手の出場はなく、直接対決する場面は見られなかった。

 永井選手は25日の東京国際大学(関東代表)戦、26日の札幌大学(北海道代表)戦にもFWで出場。尾﨑選手は26日の東京国際大戦から控え選手として登録された。2人が所属する両チームとも、決勝トーナメントへの進出はかなわなかった。

 永井選手は「目標の一つだった全国の舞台でプレーできたこと、そして小学生時代同じチームでプレーしていた仲間と、大学生になってこの大会で再会できたことをうれしく思う。決勝トーナメントには行けなかったが、とても良い経験になった。来年もチャンスはあるので、全国優勝を目指して頑張りたい」。

 尾﨑選手は「昔の仲間と再会できたことがうれしかったし、それが全国大会という舞台だったのはお互いすごく良い刺激になったと思う。次も全国大会で再会したい。今回、自分は出場はなかったが、次はパワーアップして頑張りたい」と、互いに大舞台での再会を喜び合った。