和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2020年07月12日(日)

田舎で生計立てるには? 古座川町の移住お助け冊子完成

移住希望者向けの入門冊子として制作された「ゆず農家への道」
移住希望者向けの入門冊子として制作された「ゆず農家への道」
 過疎化が進む和歌山県古座川町への移住を考えるきっかけにしてもらおうと、特産のユズの栽培を主ななりわいとして分かりやすく紹介する「田舎暮らしお助けブック ゆず農家への道」が完成した。具体的な家計のシミュレーションも掲載しており、田舎で生計を立てるための入門冊子となっている。

 和歌山大学食農総合研究所客員教授の湯崎真梨子さんが代表を務める、地域活性化のための活動団体「農村資源研究所」が企画編集し発行。県の「和みのむら活性化支援モデル事業」の一環として500部を制作した。B5変形サイズ、18ページ。

 湯崎さんによると、地域再生のためには移住者の定住に期待がかかるものの、移住者には田舎暮らしの基本的な知識や技術がないため、生活の基盤となる安定した収入を得ることが難しく、挫折することも多いという。

 今回の冊子制作は、移住希望者向けに農業と他の仕事を組み合わせて生計を立てる「半農半X」の暮らし方などを、ユズ栽培を主体に具体例を示しながら分かりやすく紹介しようと企画した。

 冊子では、田舎暮らしをしたい人にユズ農家を勧める理由として(1)売り先が確保されているので基幹的な収入が見込める(2)あまり手が掛からない生産形態なので自由な時間を持てる(3)ユズ栽培をしながら養蜂や製炭なども可能―と紹介。ユズの市場や年間の栽培スケジュールなどを掲載している。

 ユズ農家の家計シミュレーションでは、草刈りやダイコンの栽培で副収入を得ると仮定した例を示した。「半農半X」の仕事としては養蜂や製炭があること、他に季節限定の仕事としてシキミ栽培や鳥獣駆除、アユ漁などがあることも紹介している。

 冊子は古座川ゆず平井の里(古座川町平井)、七川ふるさとづくり協議会事務所(同町佐田)などで配布している。問い合わせは湯崎さん(090・5367・6142)へ。