和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2019年06月16日(日)

サクラめで自然に感謝 熊野那智大社で桜花祭

那智の滝の前で、舞を奉納するみこ(14日、和歌山県那智勝浦町で)
那智の滝の前で、舞を奉納するみこ(14日、和歌山県那智勝浦町で)
 和歌山県那智勝浦町にある世界遺産・熊野那智大社(男成洋三宮司)は14日、大社と別宮・飛瀧神社で「桜花祭」を営んだ。サクラに自然の恵みへの感謝を託し五穀豊穣(ほうじょう)を祈るもので、那智の滝の前でみこが優雅な舞を奉納した。

 平安時代、那智の山で千日間の山ごもりをした花山法皇が、サクラをめで和歌を詠んだという故事にちなんだ祭典。

 那智の滝をご神体とする飛瀧神社では、祭壇に那智山で採取したサクラの枝などがささげられた。男成宮司(65)が祝詞を奏上し、サクラの花のかんざしを着けたみこ2人が扇や鈴を持って浦安の舞を奉納。訪れていた参拝者らを魅了した。

 男成宮司は「平成最後の桜花祭であり、感慨深い。サクラをめで自然に感謝する花山法皇のみ心を神様にお伝えし、参拝者の平安をお祈りした」と話した。