和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2025年02月15日(土)

肉や魚の取り扱い充実 開業3カ月 龍神村唯一のコンビニ、和歌山県田辺市

冷凍ショーケースに魚や肉があり「献立の材料がそろうようにしたい」と語る山田敦司オーナー(和歌山県田辺市龍神村西で)
冷凍ショーケースに魚や肉があり「献立の材料がそろうようにしたい」と語る山田敦司オーナー(和歌山県田辺市龍神村西で)
 和歌山県田辺市龍神村西にあるコンビニエンスストア「ローソン龍神村西店」が開業して3カ月がたった。地域のニーズを踏まえ、品目を順次増加させている。ショーケースには冷凍の肉や魚が並び、地元事業所のブランド商品も目立っている。

 龍神村西店は昨年10月、さまざまな地域の社会課題解決を目指すローソン(本社・東京都品川区)の出店計画に、和歌山市などで複数店舗を経営している山田敦司さん(57)=和歌山市=が応じオーナーとなった。住民の日常生活の買い物場所となるよう、市街地の店舗と比較して生鮮品や冷凍食品の取扱品目を多くしている。

 祖父が龍神村出身である山田さん自身も毎週、和歌山市内の食品卸売会社から生鮮品を仕入れ、自家用車で届けてきた。年明けからは同社から直接配送する体制が整ったが、補完的に届けている。

 店内の冷凍ショーケースには真空パックされた魚の切り身などが多種並んでいる。一方肉類もパック詰めが並んでおり、ステーキ用の国産牛などもある。イノシシ肉のスライスされた商品もある。

 この他、県内事業所でブランド化されている特色ある商品も扱う。メンチカツやハンバーグといった熊野牛の加工品、ウナギのかば焼きといったおかず、和洋菓子、かんきつ類のジュースもある。

 普段料理もするという山田さんは「田辺市街地や上富田のスーパーまで出向かなくても、なるべく普段の食卓に使う食材がここでそろうことを目指している」と話し、引き続き品目増加に向けて地元事業者と商談を続けていくとしている。