和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2020年07月12日(日)

遺構、遺物が出土 里野中山城跡で現地説明会

発掘調査された里野中山城跡(和歌山県すさみ町里野で)
発掘調査された里野中山城跡(和歌山県すさみ町里野で)
里野中山城跡地図
里野中山城跡地図
 和歌山県文化財センターは、すさみ町里野の里野中山城跡で行った発掘調査で、山城に伴う土塁や土杭などの遺構、安土桃山時代~江戸時代初めごろの出土遺物を確認したと発表した。周辺には城館遺構は少なく、貴重な遺跡という。8日午後1時から現地説明会を開く。小雨決行。

 発掘調査は昨年9月から、国道42号「すさみ串本道路」の事業に伴って実施した。

 里野中山城跡は、枯木灘海岸を望む丘陵頂部(標高約35メートル)にある。以前から土塁や堀状の遺構の存在は知られていたが、過去に踏査以外の調査は行われたことがなく、城の築年代や城主も分かっていないという。

 今回の発掘調査によって、山城があった丘陵頂部の曲輪内から土塁や土杭など山城に関する遺構を確認した。山城が存続した時期の出土遺物として、土坑から土師質土器(素焼きの土器)の土釜の破片があった。また、曲輪の堆積土や遺構から、16世紀ごろの唐津焼碗や瀬戸焼碗の破片などが出土したという。

 現地は山の頂部のため、説明会は麓で行う。希望者は山を登って見学できる。麓と山頂部の標高差は約25メートル。

 問い合わせは県文化財センター(073・472・3710)へ。