和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2025年03月28日(金)

中学生にサッカーを 4月に新チーム「梅の里FC」設立、和歌山県みなべ

「梅の里FCジュニアユース」で指導に当たる(左から)前田諭さん、東亨さん、東原壮志さん=5日、和歌山県みなべ町芝で
「梅の里FCジュニアユース」で指導に当たる(左から)前田諭さん、東亨さん、東原壮志さん=5日、和歌山県みなべ町芝で
 和歌山県みなべ町の総合型地域スポーツクラブ「梅の里スポーツクラブ」(辻本裕一理事長)は4月、中学生のサッカーチーム「梅の里FCジュニアユース」(東亨代表兼監督)を立ち上げる。みなべ町や隣の印南町の中学校にはサッカー部がなく、サッカーを続けたい生徒たちの受け皿になることが目的。日高地方の部活動の地域移行のモデルケースになることも目指す。


 両町には小学生を対象にした少年サッカーチームはあるが、中学校の部活動にはない。サッカーを続けるにはクラブチームに入る必要があるが、送迎や遠征費の負担などさまざまな事情から中学校でサッカーを諦めてしまったり、クラブチームまで本格的でなくてもサッカーを楽しみたいという子どもたちの受け皿が、これまでなかった。同スポーツクラブには、以前から「続ける環境がほしい」という声が寄せられていたという。

 梅の里FCジュニアユースは、町内で月、水、木曜の週3回、午後4時半~6時に開く。

 指導に当たるのは、中学・高校時代に強豪校の近畿大学付属和歌山でサッカーをしていた、同スポーツクラブ事務局長の東亨さん(45)=みなべ町谷口=と、和歌山市でサッカースクールをしており、昨年5月から近大付属和歌山高の外部コーチも務める前田諭さん(45)=和歌山市梶取、高校まで選手として活躍しサッカーの2級審判員の資格を持つ東原壮志さん(28)=田辺市上の山2丁目=の3人。

 東さんは「サッカーは子どもの世界を広げるための手段。サッカーを通じて子どもたちの世界が広がり、幸せになれるようなチームをつくりたい」。

 前田さんは「教育とサッカーのどちらも大切にしている。そういう面を指導の中に入れていきたい」。

 東原さんは「サッカーをきっかけに、2022年に大阪から移住した。結果的にはクラブチームを離れることになったが、再びサッカーに関われることをうれしく思う。子どもたちがサッカーを楽しめるよう、地域に貢献したい」と話す。

■今月から体験練習会


 梅の里FCジュニアユースは今月10、19、24日の午後6時半~7時半に体験練習会を開く。初心者も歓迎する。

 会場は、10日と24日が南部小学校、19日は西本庄スポーツ広場。対象は現小学6年生と中学生。前日までの事前申込制。

 問い合わせ、申し込みは梅の里スポーツクラブ(070・9005・6245)へ。メールはumenosato.sc@gmail.com