災害対応力の向上へ 観光事業者が研修、和歌山県白浜町
和歌山県紀南地方の観光事業者を対象にした災害対応力の向上を目指す研修会が12日、白浜町内のホテルであった。観光ガイドなど関係者約90人が参加し、災害直後の初期対応などを再確認して防災意識を高めた。
昨年8月に初めて発表された南海トラフ地震臨時情報で、紀南の海岸沿いの観光地を中心に宿泊予約のキャンセル、海水浴場の閉鎖、イベントの延期などが発生した。
このことを踏まえ、自然災害への備えを強化し、安全安心の観光地域づくりをさらに進めることを目的に開催した。県、県観光連盟、紀伊半島外国人観光客受入推進協議会の共催。
跡見学園女子大学(東京都)観光コミュニティ学部の鍵屋一教授が「観光は『強用美』のまちづくり―大災害から従業員、観光客、地域を守るために」をテーマに講義。観光に関する危機管理は全国的にあまり進んでいないと指摘し、過去の災害を踏まえた災害発生時の心構えや準備、観光客の避難誘導などについて話した。
「強用美」とは、古代ローマの建築家ウィトルウィウスが唱えた建築の三大要素。鍵屋教授は、大災害でも命を守れる「強」が最も優先順位が高く、まちづくりも同じと説明した。
能登半島地震では死者504人のうち276人(昨年12月27日現在)が災害関連死だった。鍵屋教授は、住宅の耐震化とともに高齢者などの避難生活支援が重要とし、自分の命を守るための訓練を繰り返してもらいたいと呼びかけた。
このほか、古民家宿「奥能登じろんどん」(石川県)の宿主、水上志都さんの講義「能登半島地震での被災体験」や、災害発生直後の対応をテーマにしたワークショップがあった。
紀北の事業者を対象にした研修会は1月20日に和歌山市であった。
昨年8月に初めて発表された南海トラフ地震臨時情報で、紀南の海岸沿いの観光地を中心に宿泊予約のキャンセル、海水浴場の閉鎖、イベントの延期などが発生した。
このことを踏まえ、自然災害への備えを強化し、安全安心の観光地域づくりをさらに進めることを目的に開催した。県、県観光連盟、紀伊半島外国人観光客受入推進協議会の共催。
跡見学園女子大学(東京都)観光コミュニティ学部の鍵屋一教授が「観光は『強用美』のまちづくり―大災害から従業員、観光客、地域を守るために」をテーマに講義。観光に関する危機管理は全国的にあまり進んでいないと指摘し、過去の災害を踏まえた災害発生時の心構えや準備、観光客の避難誘導などについて話した。
「強用美」とは、古代ローマの建築家ウィトルウィウスが唱えた建築の三大要素。鍵屋教授は、大災害でも命を守れる「強」が最も優先順位が高く、まちづくりも同じと説明した。
能登半島地震では死者504人のうち276人(昨年12月27日現在)が災害関連死だった。鍵屋教授は、住宅の耐震化とともに高齢者などの避難生活支援が重要とし、自分の命を守るための訓練を繰り返してもらいたいと呼びかけた。
このほか、古民家宿「奥能登じろんどん」(石川県)の宿主、水上志都さんの講義「能登半島地震での被災体験」や、災害発生直後の対応をテーマにしたワークショップがあった。
紀北の事業者を対象にした研修会は1月20日に和歌山市であった。