議員定数 2減の18に 議長裁決で即日可決、和歌山県田辺市議会
和歌山県田辺市議会は26日、議員定数「20」を「18」に減らす条例改正案を可決した。3月定例会初日の午後、議員から動議が出された。採決の結果、賛否同数となり、議長裁決で可決した。4月20日告示の次期市議選から適用される。
定数を削減するのは、2021年の市議選以来。
現在の定数は「20」だが、県議選への出馬や健康上の理由などによる辞職のため、欠員3となっている。
動議は、北田健治議員(無)が提出。「これまで2年余りにわたって欠員3の状態で議会運営をしてきたが、議会としての役割は果たしてきた」「多くの市民から『17人でやれたのだから、定数を減らすべきだ』という声を聞いた」などと提案理由を説明した。
討論では、松上京子議員(無)が「類似自治体と比べても、定数20は決して多くはない。議員定数が減っていく中で、予算や決算などの審議時間が短くなってきている。市民を巻き込んだ議論ができておらず、安易に削減をするべきではない」などと反対。浅山誠一議員(無)も「定数削減は市民の代表を減らすことであり、丁寧に議論して結論を出す議会が全国的に見ても圧倒的多数。今回のような強行的な進め方はふさわしくない」と主張した。安達幸治議員(無)、久保浩二議員(共産)、前田かよ議員(共産)も反対意見を述べた。
一方で、安達克典議員(自民)は「17人でも十分に役割を果たしてきた。議員が少なくなれば住民の声が議会に反映されにくくなるという意見もあるが、議員一人一人が考え、行動することで十分に声を吸い上げることはできるはずだ」と賛成を主張した。
討論の後、尾花功議長(無)を除く16人による採決が行われた。
賛成は北田、市橋宗行、尾﨑博文、橘智史、福栄浩義、宮井章、柳瀬理孝(以上、無)、安達克(自民)の各議員。
反対は浅山、安達幸、松上、谷貞見(以上、無)、久保、前田(以上、共産)、加藤喜則、佐井昭子(以上、公明)の各議員。
賛否が同数となったが、尾花議長の裁決で可決した。
市議会の定数を巡っては、尾花議長からの諮問を受けた議会運営委員会が昨秋、定数の在り方について議論を交わしたが、一定の結論を得るまでには至っていなかった。
また、3月定例会の開会前日には、市民活動グループ「ジェンダーブレイクあい・あい」(須本起代子代表)が尾花議長に要望書を提出。市民を巻き込んで熟慮することを求めていた。
◇
市議会の定数は05年の市町村合併時に「30」でスタート。09年の改選時に旧市町村単位の選挙区を撤廃して「26」になり、13年に「22」、21年に「20」と減らしてきた。
類似する他の自治体(人口5万人以上10万人未満)の議員定数は、全国平均20・4となっている。
現市議の任期満了は5月21日。市長選・市議選は、4月27日に投開票される。
定数を削減するのは、2021年の市議選以来。
現在の定数は「20」だが、県議選への出馬や健康上の理由などによる辞職のため、欠員3となっている。
動議は、北田健治議員(無)が提出。「これまで2年余りにわたって欠員3の状態で議会運営をしてきたが、議会としての役割は果たしてきた」「多くの市民から『17人でやれたのだから、定数を減らすべきだ』という声を聞いた」などと提案理由を説明した。
討論では、松上京子議員(無)が「類似自治体と比べても、定数20は決して多くはない。議員定数が減っていく中で、予算や決算などの審議時間が短くなってきている。市民を巻き込んだ議論ができておらず、安易に削減をするべきではない」などと反対。浅山誠一議員(無)も「定数削減は市民の代表を減らすことであり、丁寧に議論して結論を出す議会が全国的に見ても圧倒的多数。今回のような強行的な進め方はふさわしくない」と主張した。安達幸治議員(無)、久保浩二議員(共産)、前田かよ議員(共産)も反対意見を述べた。
一方で、安達克典議員(自民)は「17人でも十分に役割を果たしてきた。議員が少なくなれば住民の声が議会に反映されにくくなるという意見もあるが、議員一人一人が考え、行動することで十分に声を吸い上げることはできるはずだ」と賛成を主張した。
討論の後、尾花功議長(無)を除く16人による採決が行われた。
賛成は北田、市橋宗行、尾﨑博文、橘智史、福栄浩義、宮井章、柳瀬理孝(以上、無)、安達克(自民)の各議員。
反対は浅山、安達幸、松上、谷貞見(以上、無)、久保、前田(以上、共産)、加藤喜則、佐井昭子(以上、公明)の各議員。
賛否が同数となったが、尾花議長の裁決で可決した。
市議会の定数を巡っては、尾花議長からの諮問を受けた議会運営委員会が昨秋、定数の在り方について議論を交わしたが、一定の結論を得るまでには至っていなかった。
また、3月定例会の開会前日には、市民活動グループ「ジェンダーブレイクあい・あい」(須本起代子代表)が尾花議長に要望書を提出。市民を巻き込んで熟慮することを求めていた。
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市議会の定数は05年の市町村合併時に「30」でスタート。09年の改選時に旧市町村単位の選挙区を撤廃して「26」になり、13年に「22」、21年に「20」と減らしてきた。
類似する他の自治体(人口5万人以上10万人未満)の議員定数は、全国平均20・4となっている。
現市議の任期満了は5月21日。市長選・市議選は、4月27日に投開票される。