和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2021年12月04日(土)

串本でジオパークフェスタ 全国の活動展示や講演でにぎわう

58のブースで物産展やワークショップが行われた(和歌山県串本町串本で)
58のブースで物産展やワークショップが行われた(和歌山県串本町串本で)
フォトコンテスト最優秀賞の賞状を受け取る長谷洋さん(右)
フォトコンテスト最優秀賞の賞状を受け取る長谷洋さん(右)
シンポジウムで講演する東京大学名誉教授の平朝彦さん
シンポジウムで講演する東京大学名誉教授の平朝彦さん
 第7回南紀熊野ジオパークフェスタが15日、和歌山県串本町串本の町立体育館と町文化センターであった。日本各地のジオパーク活動に関する展示やシンポジウム、地元農林水産品やスイーツの販売などがあり、多くの人でにぎわった。

 ジオパークの認知度や理解度の向上などを目的に、南紀熊野ジオパーク推進協議会と環境省近畿地方環境事務所が主催。県をはじめ串本町、白浜町、すさみ町など関連市町村が協力して開いた。

 シンポジウムには約350人が参加した。開会式では、新型コロナウイルスの対応のため欠席した仁坂吉伸知事に代わって田嶋勝正串本町長があいさつ。関係者の努力で昨年1月に南紀熊野ジオパークが、国内の貴重な地質遺産「日本ジオパーク」に再認定され、昨年7月には同町潮岬に南紀熊野ジオパークセンターが開館したと感謝し「これからも地域で連携し、この地域に来ていただける取り組みを進めたい」と述べた。

 続いて近畿地方環境事務所の河本晃利所長があいさつ。南紀熊野ジオパークのエリアは吉野熊野国立公園と重なると述べ、今後も連携を深めて持続可能な地域づくりを進めていきたいと述べた。

 田嶋町長は2019年度「南紀熊野ジオパークフォトコンテスト」で311作品の応募の中から最優秀賞に選ばれた長谷洋さん(串本町)に賞状を授与。長谷さんは、ジオパークガイドとして勉強する中で、地元の魅力を再発見したと述べ「ジオパークには素晴らしい自然がいっぱいあるので、その場に行って実際に見てほしい」と呼び掛けた。

 式典の後、国立研究開発法人海洋研究開発機構顧問で東京大学名誉教授の平朝彦さんが「南紀熊野ジオパークが語る日本列島の誕生」をテーマに基調講演した。

 平さんは、日本列島は、四つのプレートが「世界で最もダイナミックに動く場所」と説明。その中でも、南紀熊野ジオパークエリアは、地球の巨大な力、豊かな自然と信仰、そこで生きる人々の営みを理解するための豊富な見どころがあると紹介した。

 平さんは、南紀熊野ジオパークの学習は、防災意識を高める意味でも重要と指摘。南海トラフは、プレートの沈み込みと巨大地震の研究、メタンハイドレートの開発で世界の注目を集めていると述べ「室戸世界ジオパークなどとも連携し、地域の人々の暮らしに役立ち、元気をつくるジオパークをみんなで育てていきたい」と協力を呼び掛けた。