和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2025年05月23日(金)

受け入れ 初の9万人超 スポーツ合宿、大会、和歌山・南紀エリア

800人超が訪れた「ビーチアルティメット」のアジア・オセアニア大会(2024年6月、和歌山県白浜町の白良浜で)
800人超が訪れた「ビーチアルティメット」のアジア・オセアニア大会(2024年6月、和歌山県白浜町の白良浜で)
受け入れ実績の推移
受け入れ実績の推移
 和歌山県田辺・西牟婁や周辺の計8市町と県でつくる南紀エリアスポーツ合宿誘致推進協議会は、2024年度に合宿や大会で9万2527人を受け入れた。13年度の協議会発足後で最多。誘致活動や助成金制度が受け入れ数を押し上げた。


 田辺市朝日ケ丘の県西牟婁振興局で17日に総会があり、実績が報告された。これまでの最多は23年度の8万6783人だった。

 協議会の熊野雅仁会長(田辺市スポーツ振興課長)は「(市町や県の)協力態勢が整ってきていることが数字に表れたのではないか。今後も合宿や大会で訪れてもらい、リピーターとして再び来てもらうことで地域活性化につなげていきたい」と話した。

 市町別では、田辺市3万4386人、上富田町2万8607人、白浜町1万4884人など。白浜町は23年度比で6618人の増加。6月にフライングディスク競技の一種「ビーチアルティメット」のアジア・オセアニア大会の会場が白良浜だったことも影響した。

 競技別では、野球が3万776人で最多。ほかにサッカー1万7654人、陸上競技7153人、ラグビー4408人などだった。

 協議会は24年度、旅行会社を訪問したり、関西や関東の大学や高校へダイレクトメールを送ったりして誘致に努めた。大会を開く団体に助成金を交付する制度の利用は23件あった。22年度は8件、23年度は18件で、増加傾向にある。

 25年度は、地域の観光資源も生かした誘致に引き続き取り組む。フライングディスク競技とゴルフを掛け合わせたような「ディスクゴルフ」の大会誘致も検討する。

 協議会は、印南、みなべ、田辺、白浜、上富田、すさみ、串本、那智勝浦の8市町が会員。