和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2025年05月16日(金)

日本郵便と古座川町が協定

包括連携協定を結んだ大屋一成町長(中央)と日本郵便の関係者=和歌山県古座川町高池で
包括連携協定を結んだ大屋一成町長(中央)と日本郵便の関係者=和歌山県古座川町高池で
 和歌山県古座川町と日本郵便はこのほど、地域の安心・安全な暮らしの実現など4項目で包括連携協定を結んだ。人的、物的資源を活用した町民サービスの向上や地域活性化を目的にしており、町内四つの郵便局や一部地域で配達業務を受け持つ串本郵便局(串本町串本)が取り組みを進める。

 同様の協定は県内で29市町目。北山村を除く全ての市町で締結した。協定は防災・災害▽地域の安心・安全な暮らしの実現▽未来を担う子どもの育成▽地方創生―の4項目。具体的には地域の見守りや道路損傷などの情報提供、郵便局見学・職場体験の受け入れなどを計画している。

 締結式が古座川町高池の町役場であり、大屋一成町長と地元の橋本好生・高池郵便局長が協定書に調印した。

 大屋町長は「道路の悪い所や、高齢者のことで気付いたことがあれば連絡していただきたい。町の発展につながることを確信している」と協力を求めた。

 紀南地区連絡会統括局長を務める南方慎一朗・新宮中央通郵便局長は、郵便局長が防災士の資格取得に取り組んでいること、全国に約2万4千ある郵便局のネットワークを使い、地域の商品や情報を発信したいことを伝えた。

 橋本局長は「町民の利便性向上と安心・安全に向け、古座川町と一緒に取り組んでいきたい」と述べた。