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2025年05月14日(水)

特産茶の発展願う 本宮大社で新茶祭、和歌山県田辺市

新茶祭で柔らかい新芽を摘む巫女ら(30日、和歌山県田辺市本宮町で)
新茶祭で柔らかい新芽を摘む巫女ら(30日、和歌山県田辺市本宮町で)
 和歌山県田辺市本宮町の特産「音無(おとなし)茶」の品質向上や産業発展を願う「新茶祭」が30日、本宮町本宮の熊野本宮大社で営まれた。巫女(みこ)や小学生らが柔らかい新芽を摘み取り、神前に供えた。

 大社裏手にある茶畑(広さ約10アール)で、赤いたすき姿の巫女と大社敬神婦人会のメンバーのほか、町内の本宮小学校と三里小学校の児童23人が参加して、新芽を摘み取った。本殿前では関係者が参列して神事を執り行った。

 本宮小2年の田中斗理君(7)は「お茶摘みは初めて。プチッとして楽しい」と笑顔。生産者の倉谷夏美さん(29)によると、一番茶の収穫は27日から始まり、5月上旬まで続く予定。「寒さの影響で葉の成長は昨年より遅めだったが、品質は良くておいしいお茶ができそう」と話した。

 この日収穫した新芽は茶葉に加工し、両校に提供する予定。