和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2019年05月21日(火)

「初めての10連休」

 「10連休預け先無し金も無し」という句がオリックスの「働くパパママ川柳」で大賞になった。27日から始まる10連休で、保育園が休みになることの大変さを軽妙に表現した点が評価された▼本紙にも連日、10連休を巡る話題が掲載されている。「10連休、夏よりすごいかも」と観光客増に期待する白浜の温泉街。すでに「宿泊施設は予約で満杯」という▼「一般外来の診療に影響が出そう」と懸念するのは病院関係者。南和歌山医療センターは、連休中の30日と5月2日は診療を受け付ける。治療に遅れが生じる患者が出ては困るからという。だが、紀南病院や国保すさみ病院は暦通りの10連休。知り合いの開業医も「連休中は薬品の手当てが大変」と嘆く▼保育にも影響がある。田辺市の保育所は暦通りに休み、希望者には休日保育で対応する。放課後の小学生を預かる学童保育も、10連休のうち3日間は市内6カ所に集約して開所するそうだ▼連休どころではない、というのは農家の知人。梅の実が肥大し、ミカンの花も咲き始める。消毒や下草刈りに追われる時季で、ここで手を抜いたら収量にも影響するという▼前例のない大型連休だけに、受け止め方は人それぞれ。ビジネスチャンス到来という人もあれば、従業員の骨休めと割り切る経営者もいる。今後、制度として休日を増やしていくのなら、10連休の光と影を正面から受け止め、教訓にすることが欠かせない。(石)