和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2025年06月23日(月)

南高梅の収穫始まる ひょう害でも「味は一緒」和歌山県みなべ・印南

南高梅を収穫する石大修司さん(和歌山県みなべ町晩稲で)
南高梅を収穫する石大修司さん(和歌山県みなべ町晩稲で)
梅の出荷規格を確認する梅農家(27日、和歌山県みなべ町気佐藤で)
梅の出荷規格を確認する梅農家(27日、和歌山県みなべ町気佐藤で)
 和歌山県みなべ町や印南町で28日、梅の主力品種「南高梅」の収穫が始まった。JAわかやま紀州地域本部(旧JA紀州)によると、悪天候により花の開花期間が短かったことに加え、4月に発生した複数回のひょう害も重なり、昨年に続き厳しい年となっている。


 みなべ町と印南町では、農家1347戸が約2200ヘクタールの畑で梅を育てている。このうち南高は8割以上を占める。

 今年は悪天候により梅の花の開花期間が短く、受粉を助けるミツバチの活動時期と合わなかった。23日に日高果樹技術者協議会が発表した着果数調査では、過去10年平均を下回る75%となった。4月6、11、14、15日に降ったひょうで傷果が多数発生しており、秀品率の低下も懸念されている。

 涼しさが続いた影響で、10日ほど遅れた。海岸近くの園地から収穫が始まり、平野、山間地と続く。青梅の収穫ピークは6月中旬ごろ。山間地では6月下旬まで収穫が続く見込み。約2千トンの販売を目標にしている。

 収穫した梅はみなべ町気佐藤の統合選果場や各地にある集荷場に持ち込まれる。東京や大阪を中心に広島、福岡など大都市圏に向けて出荷される。

 紀州地域本部みなべいなみ梅部会の石大修司副部会長(50)=みなべ町西岩代=は、約3・5ヘクタールで梅を栽培。今年は市場関係者を園地へ招き、産地の現状を伝える活動に注力した。石大さんは「ひょう害により傷ついた実が多いが、味は変わらない。全国の人に梅を味わってもらいたい」と話した。

■品質統一呼びかけ
統合選果場で目ぞろえ会


 南高梅の収穫スタートを前に27日、JAわかやま紀州地域本部は管内各地で、規格の目安について梅農家に周知する「目ぞろえ会」を開いた。

 形状や着色、傷果などの出荷規格を明確にし、品質を統一するため毎年開いている。

 今年は4月に降ったひょうにより、多くの実に傷が付いたり穴が開くなどの被害があった。紀州地域本部はひょう害を考慮し、昨年から新たな選定基準「良品」を設けている。

 みなべ町気佐藤の統合選果場では、午前8時半と午前11時に開かれ、それぞれ100人以上の梅農家が参加した。会場には基準によって仕分けられた「秀」「優」「良」「B」「C」などの梅が並んだ。生産者は職員から出荷手続きなどの説明を受けた後、梅の実を手に取って、傷や斑点の程度を確認した。

 みなべ町西岩代の梅農家(50)は「品質のそろったものを届けられるよう頑張りたい」と話した。