和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2019年05月21日(火)

「カタカナと略語」

 カタカナ言葉や略語が氾濫している。すんなり意味を理解して読める単語もあれば、一度日本語に置き換えて読み進める言葉もある。新聞で扱う場合は「どれだけ社会で浸透しているのだろうか」と頭を悩ませる▼「バリアフリー」という言葉が出始めた頃は「障壁を取り除く意味」などと注釈を入れていたことを思い出す。最近は空き家問題で建物を用途に応じて改修し、新たな価値を生み出す「リノベーション」という言葉をよく目にする▼先日、本紙に青少年を犯罪から守る政府広告が載っていた。文面には「AV出演強要・JKビジネス 知ろう、伝えよう、被害を生まないために」などとある。「AV」はアダルトビデオ、「JK」は女子高生の略語だが、それらが市民権を持って使われているのに驚いた▼総務省発行の情報誌4月号には狩猟社会、農耕社会、工業社会、情報社会に次いで政府が提唱する第5の社会「Society 5・0」を特集。その社会を支える情報インフラ「5G」(第5世代移動通信システム)や、いつもの仕事をどこでもできる「サテライトオフィス」などの取り組みを紹介していた▼分かりやすく書かれていたが、なじみのないカタカナ言葉や略語も多かった。それを斬新だと思っているのだろうが、思わず「日本語では駄目なのか」と突っ込みたくなった▼せめて国の機関ぐらいは、美しい日本語をと願うのは僕だけだろうか。(河)