和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2020年04月03日(金)

『たけしの家庭の医学』最終回に堀ちえみが登場 舌がん闘病で得た新境地を語る

『名医とつながる!たけしの家庭の医学』自身の舌がん闘病体験を赤裸々に語る堀ちえみ(C)ABCテレビ
『名医とつながる!たけしの家庭の医学』自身の舌がん闘病体験を赤裸々に語る堀ちえみ(C)ABCテレビ
 2004年4月にABCテレビ・テレビ朝日系で始まった『最終警告!たけしの本当は怖い家庭の医学』から16年。『たけしの健康エンターテイメント!みんなの家庭の医学』(10年1月~17年6月)、『名医とつながる!たけしの家庭の医学』(17年7月~20年3月)と、番組名やテーマをリニューアルしながら、健康で長生きするための医療情報をバラエティー仕立てで伝えてきたが、17日(後7:00〜9:48)を最後にレギュラー番組としての放送は一旦終了となる。この最終回に、堀ちえみが登場。自身の舌がん闘病体験を赤裸々に語る。

【写真】ほかに三田佳子、天龍源一郎らが出演

 17日の放送内容は、「芸能人が自ら警告!身近な症状を甘く見てはいけない!SP」。堀は、昨年2月に末期の舌がんであることを公表。18年5月頃に舌の裏にできた小さなできものを口内炎と思い込み、痛みを我慢し続けたために舌がんをステージ4にまで進行させてしまった。今回、【本当は怖い口内炎】として、自ら犯していた“3つの過ち”をVTRにまとめて説明する。

 そして、昨年2月22日、すべての腫瘍を切り取るために舌の6割を切除し、太ももの皮膚や皮下組織を舌に移植する大手術を受けた。その後の懸命なリハビリによって声を取り戻す姿を見たビートたけしは、「しかし見事にしゃべれるようになって…今の医療ってすごいね!」と驚きつつ、「たくましいね! 母親として子どももちゃんと育てて…」と言いながら堀と対面。

 感心するたけしに、堀は「言語聴覚士の先生のもとで、私の今の舌に合わせて、一音一音調整しながら舌のリハビリをしています」と明かすと、「新しい発声法で、音の出し方を覚えなきゃいけないんだ!」とたけしは驚愕。堀は「舌を失ったことで私は生まれ変わって、一音一音私独自のしゃべり方で、全部しゃべっています」と胸をはる。

 もともと「舌がんというものが存在することすら知らなかった」ために、痛みを我慢し続けてしまったという堀。医師からがんのステージ4と宣告された時は、「もう人生終わりかな…」と思ったというが、そんな堀に移植手術を決意させたのは「手術のあと、どんなにつらいことが待っていたとしても、やっぱり手術でガンを乗り除いてもらって、がんばって生きていてほしい。どんな姿でもいいから存在していて欲しい」と言ってくれた家族だったという。

 「時計の針は戻せないから、悔やむんじゃなくて、運命として受けとめて、先へ進んでほしいって、16歳の娘に諭されました」と語る堀。たけしが心境をたずねると、「今の方がいいです!」と即答。「舌を失ってしゃべりづらいですけど、がんと一緒にいろんな余分なものを取り去っていただいた感じで、生きていることがすごく素晴らしく感じられる」と堀が話すと、たけし院長も「絶望して死ぬよりもね、絶望しても生きている方がいいんだよね」と激しく共感。「オレも事故を起こした時、最初は死んじゃえば良かったと思った…今死んだら“伝説の男”になれるなって、ざまぁみろって病院のベッドの上で思ってた。でもそうじゃなくて生かされてるんだよね」と振り返ると、堀も「ホントにそんな感じです!」と意気投合する。

 収録後のインタビューで堀は「たけしさんとは40年近く一緒にお仕事をさせていただいていますが、昔は水泳大会に全裸で乱入してくるような人で、ずっと“なんてひどい人だ”と思ってました(笑)。でも今日は、たけしさんが私の気持ちを手に取るようにわかってくれて…。一度は死を受け入れて、“死ねばよかった”を経験したあとに、“生きていて良かった”という境地に到達したというたけしさんのお話が、自分が今まさに感じていることと同じで、 “生きてるって素晴らしい”っていう気持ちを共感できたのがすごくうれしかった。40年近いお付き合いですが、今日、初めて心が通じ合った気がしました(笑)」と、語っていた。

 今回の出演について、「病気をしたからってつらいとか可哀想じゃなくて、大病をしても、それを乗り越えれば、すごく素晴らしい人生が待っていることを伝えたかった」という堀。「自分ではしゃべりがまだ十分ではないので、見ていて痛々しいと思われるのが嫌だったが、司会がたけしさんだったので、自然に背中を押してもらえた」と話す。また今は「世界がキラキラツヤツヤして見えるので、“あ、生まれ変わったんだ!”と感じている」という。たけしも「事故で生まれ変わった」という言葉を使っていたことに、「気持ちがすごくよくわかった」と喜びをにじませた。

 この日の収録では、たけしのジョークに大笑いする堀ちえみの姿が度々見られた。いきいきと話し、まぶしいほどの笑顔を見せる彼女の姿はまさに世間も待ち望んでいたものではないだろうか。最後に、堀は「私の場合、早期発見できなかったことが悔いとしてあります。皆さんにはぜひ口の中に異常があったら、すぐ病院に行っていただいて、早期発見、早期治療をお願いしたい」と呼びかけた。

 番組が今回で最終回を迎えることについては、「私も入院中によく見ていました。再現VTRなどで病気のことをしっかり説明してくれる非常にわかりやすい番組だったので残念です」と惜しみつつ、「最終回にこのような形で出演させていただけて、皆さんに私の体験をお伝えすることができたので光栄に思っています」と、感慨もひとしお。

 今後の予定として、「2022年にデビュー40周年を迎えるので、ぜひライブで歌いたい。そのために頑張って舌の筋トレをしていますので、ファンの方には楽しみに待っていていただきたいです」と語った。

 堀が出演するコーナー【本当は怖い口内炎】では、このほか、自分でチェックできる「口内炎と舌がんの症状の見分け方」なども紹介。三田佳子、天龍源一郎も出演し、自身の闘病体験を語る。

 番組では新型コロナウイルスについても緊急取材を敢行。名医4人を取材してわかった新事実。感染してから重症化する人しない人の違いなどを紹介する。

■最終回の出演者
司会:ビートたけし
ゲスト:かたせ梨乃、榊原郁恵、辻希美、ガダルカナル・タカ
症例ゲスト:堀ちえみ、三田佳子、天龍源一郎
アシスタント:澤田有也佳(ABCテレビアナウンサー)

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提供:oricon news