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2020年06月02日(火)

小学校水泳大会に幕 田辺・西牟婁、児童の安全考慮

今年の大会で終了する田辺・西牟婁小学校水泳大会(2019年8月、和歌山県田辺市鮎川で)
今年の大会で終了する田辺・西牟婁小学校水泳大会(2019年8月、和歌山県田辺市鮎川で)
 和歌山県の田辺・西牟婁学校体育連盟小学校部(会長=小川雄三・南白浜小学校長)は、毎年8月に開いていた「田辺・西牟婁小学校水泳大会」を、今夏の第32回大会で終了することを決めた。年々暑さが厳しくなる中、多くの児童や教員、保護者らが屋外のプールに集まって長時間活動するのは危険が伴うと判断した。


 地元の競技団体が開いてきた水泳大会を1989年から引き継ぐ形で始まった。児童の競技力向上や挑戦意欲の育成、交流などを目的に、ピーク時には約700人の児童が参加。近年は駐車場が確保できて体育館にエアコンがある田辺市鮎川小学校のプールで開いていた。

 昨年の大会は自由形や平泳ぎ、メドレーリレーなど男女各9種目に39校から児童473人が参加。駐車場が満車になるなど多くの保護者らが訪れた。

 これまで大きな事故はなかったが、昨年の大会終了後に各学校を対象にしたアンケートでは、参加者の体調を心配する声が出ていたという。田辺・西牟婁学校体育連盟小学校部が4市町の教育長と協議を重ねた結果「大会に向けた練習や当日に事故が起こっては何もならない」と判断し、大会の終了を決めた。

 大会では標準記録を設定して参加児童を制限したり、スタートの飛び込みを禁止したりするなど状況に応じてルールを変更してきた。見学用のテント増設や、緊急時に対応するため消防士を配置するなどして参加者の安全確保に努めた。

 小川会長は「児童や指導者らの熱意に支えられて大会を続けてきたが、ますます気候が高温多湿になる中、このまま大会を続けるのは実情にそぐわないと判断した」と話している。