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2020年06月02日(火)

22年再開へ田辺市 百間山渓谷キャンプ村

和歌山県田辺市が2022年の再開を目指して整備を計画している百間山渓谷キャンプ村(田辺市熊野で)
和歌山県田辺市が2022年の再開を目指して整備を計画している百間山渓谷キャンプ村(田辺市熊野で)
 和歌山県田辺市は、2011年9月の紀伊半島大水害で同市の熊野(いや)地区が甚大な被害を受けて以降、閉鎖が続いている「百間山渓谷キャンプ村」(田辺市熊野)の再開を計画している。20年度から2カ年で老朽化が進む施設の修繕や整備をし、早ければ22年のゴールデンウイーク(GW)からの再開を目指す方針。


 同市大塔行政局産業建設課によると、キャンプ村は合併前の旧大塔村が1978年、大塔地域の観光名所・百間山渓谷の入り口に開設。敷地面積は1万1058平方メートルで、24棟のバンガローや管理棟、緑の学習館、舞台、木製遊具、バーベキュー棟などを備えている。GWと6月1日~10月末に開園し、紀伊半島大水害前の10年度には1718人が利用した。

 紀伊半島大水害では、熊野地区で山の斜面が大規模に崩壊。土石流が集落を襲い、2人が死亡し、1人が行方不明になった。

 キャンプ村自体に大きな被害はなかったが、地区が甚大な被害を受けて道路も通行止めになったことから、施設を閉鎖。その後、国土交通省が進めている災害復旧工事の関係者が事務所などとして利用しているが、工事が進み、熊野から同市木守へと続く道路が20年度中に完成する見通しとなったため、市としてもキャンプ村を再開させ、地域の活性化につなげることを計画した。

 具体的には、20年度に老朽化して危険な木製遊具の撤去や新築するトイレの設計などをし、21年度は老朽化したバンガローの修繕やトイレの新設、舞台の撤去といった再開のための準備を進める計画。総事業費は6900万円を見込んでおり、運営については21年度中に指定管理者を公募する予定。20年度の事業費1100万円は市議会3月定例会で可決された。

 同課は「キャンプ村の再開については地元からたびたび要望を頂いていたが、復旧工事が進み、ようやくめどが立った。キャンプ村を再開させることで、百間山渓谷や山登りなどに観光客を呼び込み、大塔地域全体の観光振興につなげたい」と話している。