和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2019年09月20日(金)

旅するチョウの羽化見守る 上富田町の民家

羽化直後のアサギマダラ。奥の葉には羽化を待つサナギがぶら下がっている(和歌山県上富田町市ノ瀬で)
羽化直後のアサギマダラ。奥の葉には羽化を待つサナギがぶら下がっている(和歌山県上富田町市ノ瀬で)
 和歌山県紀南地方各地で、旅するチョウ「アサギマダラ」の羽化が始まった。上富田町市ノ瀬の三栖町子さん(85)方では、10個以上のサナギがぶら下がり、19日に初羽化が確認された。

 三栖さんによると、数年前、熊野古道を歩いた時、アザミの花にアサギマダラがクリスマスツリーのように群がっているのを目撃して感激したという。自宅庭にも呼べないかと、いろいろと調べ、5年前、幼虫の食草であるキジョラン1本を庭に植え、その後増えてきた。

 昨シーズンまでは卵が産み付けられてもそのままにしていたが、鳥やアリ、ハチなどの天敵にやられて3割ほどしか羽化しないことを知った。今シーズンは、昨年11月に産卵を確認してすぐにネットを張って保護した。1カ月後に幼虫となり、数回の脱皮を繰り返しながら、今年3月中旬サナギになった。今後、次々と羽化するとみられている。三栖さんは「無事に羽化して花の周りを飛び回ってほしい」と見守っている。