和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2021年03月04日(木)

休業応じなければ店名公表 コロナ感染防止対策で和歌山県

和歌山県庁
和歌山県庁
 和歌山県の仁坂吉伸知事は23日、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、25日午前0時から5月6日まで、県内事業所に対し、休業要請をすると表明した。要請が聞き入れられない場合は「法律に基づき、警告をした上で、ただちに店名を公表する」と協力を求めた。これで近畿6府県すべてが休業要請することになった。

 県が23日、仁坂知事や幹部による対策本部会議を開き決定した。

 県は、県外との交流を抑制するため、事業者に対し、県外客の受け入れ自粛を強く求めている。しかし、対策本部会議では担当部長から、特にパチンコ店について、各店舗が努力しているが、依然県外ナンバーの車が多いこと、奈良県による休業要請が始まった23日には、紀北地方の店舗に同県からの来客が著しく増加したことの報告があった。このほか、キャンプ場や観光地などにも県外客が多く訪れているという。

 仁坂知事は記者会見で、近畿6府県で唯一休業要請をしていなかった和歌山県に、県外客が多く流入した可能性を認めた。その上で県外客は少ないが、感染リスクが高いといわれる業種についても休業要請対象としたことを説明した。

 要請が聞き入れられない場合は「(店名の公表など)一層の強力な法的措置を間髪入れずにやる。非協力的な事業者は経済支援の対象にしていいのかという議論になるので、覚悟してやってほしい」と呼び掛けた。

 休業要請対象業種に補償したり協力金を出したりする措置については「他に、休業に追い込まれてしまったり、営業不振になったりした業種との公平感が保てない」として、あらためて否定。影響を受けた業種に対し広く「力の限り救済をやっていく」と話した。

 このほか、法的に休業要請はできないが、普段から県外客が多い業種については「特に強く県外からの受け入れ自粛を依頼する施設」として、遊漁船やキャンプ場、ゴルフ場、産直店などを対象とした。

 県は、休業要請についての問い合わせ窓口を設けた。午前9時~午後5時45分に、専用ダイヤル(073・441・3301)へ。開設日は、祝日を除く月曜から金曜だが、25、26、29日は受け付ける。ファクスは073・422・7652。

■ GW中の帰省「今年はやめて」

 県は特にゴールデンウイーク期間中、県内へだけでなく、県外への帰省の自粛も強く求めている。仁坂知事は「東京から若い夫婦が帰ってくるとうれしいと思うだろうが、今年はやめてほしい。お年寄りに感染すれば大変になる」と例を挙げて強調した。

 しかし、やむなく県内に帰省した場合、県外に帰省して県内に戻った場合については、2週間の自宅待機と、県帰国者・帰省者・転勤者連絡ダイヤル(073・441・2170)への登録を求めている。

■休業要請をする主な施設

 キャバレー、スナック、バー、インターネットカフェ、漫画喫茶、カラオケボックス、ライブハウス、映画館、プール、ボウリング場、スポーツクラブ、パチンコ店、マージャン店、ゲームセンター、遊園地、床面積の合計が千平方メートルを超える学習塾や土産物店など。

■県外客の受け入れ自粛を特に強く依頼する施設

 農林水産物直売所、キャンプ場、釣り具・餌店、遊漁船、ゴルフ場、スーパー銭湯、道の駅(地域振興施設)など