和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2020年05月26日(火)

メルクが基礎的なCRISPR-Cas9技術で米国特許を取得

AsiaNet 83975 (0733)

【ダルムシュタット(ドイツ)2020年5月12日PR Newswire=共同通信JBN】
*この技術は、治療困難な疾患と戦うためのより多くのツールを提供
*ライフサイエンス事業は、CRISPR-Cas9技術を治療およびその他の用途に積極的にライセンス供与
*ゲノム編集技術の倫理的使用に取り組んでいる

大手の科学・技術企業、メルク(Merck)は12日、2つのCRISPR-Cas9支援ゲノム編集特許が米国で認可されたと発表した。メルクは今回の特許取得で、米国の科学者および研究者の活動を支援し、遺伝子治療開発プログラムを推進、保護するチャンスを得た。同社は治療やその他の用途向けの基礎的技術のライセンス供与で活発な議論を行っており、研究や製品開発のための協力パートナーを探している。

Photo - https://mma.prnewswire.com/media/1165781/CRISPRimage2020.jpg

メルクのウディット・バトラ取締役兼ライフサイエンス事業部門最高経営責任者(CEO)は「これは研究者にとって重要なニュースだ。CRISPRベースのDNA切断と統合は多くのゲノム編集アプリケーションの基礎で、個別化治療の開発に利用可能だからだ。CRISPR技術のリーディングイノベーターとして、当社はこの技術のライセンスを供与し、科学コミュニティー全体でこの強力なツールの潜在力が節度と倫理を保ちつつ完全に発揮されるようにしていく。最も困難な病と闘い、ヒトの健康を向上させるため、当社の保有するイノベーションの力が最大限発揮されるよう学界や業界のパートナーとの協力を続けていきたい」と語った。

今回認可された特許はメルクのCRISPR-Cas9切断、組み込み技術を対象としており、これにより研究者は、疾患関連変異を有益なまたは機能的なシーケンスに置き換えたり、そのような変異を削除できる。これは疾患モデル作成と遺伝子治療開発に極めて重要な手法で、一般的に「ノックイン」や「ノックアウト」と呼ばれている。

今回認可されたのは、メルクが世界中で保有する25番目と26番目のCRISPR特許であり、米国では3番目と4番目の特許となる。同社は、オーストラリア、カナダ、中国、欧州、イスラエル、シンガポール、韓国でCRISPR特許を取得、ブラジル、インド、日本で関連特許の申請を行っている。

CRISPR技術は、発見から製造までゲノム編集で16年の経験を有するメルクの中核技術である。同社は、遺伝子ノックアウト、遺伝子組み込み、遺伝子スクリーニング用のCRISPRライブラリーなど、幅広いゲノム編集応用技術を開発している。メルクは2019年2月、ゲノム編集をより効率的で柔軟性と特効性のあるものにするプロキシCRISPR技術で最初の米国特許を取得した。

メルクは、今こそ主要なCRISPR知的財産利害関係者が結集し、特許プール契約を通じてCRISPRベースの研究を行う企業の技術アクセスを簡素化すべきだと考えている。メルクとブロード研究所(Broad Institute)は2019年7月、CRISPR特許ライセンス供与に関する提携契約締結を発表した。

メルクは、ゲノム編集が生物学的研究と医学に大きな進歩をもたらしたことを認識している。同時に、ゲノム編集技術の潜在的可能性の広がりで、科学的、法的、社会的懸念も生まれている。同社は、倫理的、法的基準を慎重に考慮してゲノム編集の研究をサポートしている。メルクは、ゲノム編集に関する、あるいはゲノム編集を利用した研究を含む、同社の事業が関与する研究の指針づくりのため、独立した外部のBioethics Advisory Panel(生命倫理諮問委員会)(https://c212.net/c/link/?t=0&l=en&o=2798997-2&h=3267657807&u=https%3A%2F%2Fwww.merckgroup.com%2Fen%2Fcr-report%2F2019%2Fbusiness-ethics%2Fbioethics.html&a=Bioethics+Advisory+Panel )を設立。研究用途向けの有望な治療アプローチ情報の提供に当たって、科学的、社会的問題を考慮した上で、明確な「ゲノム編集技術指針」を策定、規定し、透明性を持って公表している(https://c212.net/c/link/?t=0&l=en&o=2798997-2&h=3308145737&u=https%3A%2F%2Fwww.merckgroup.com%2Fcompany%2Fresponsibility%2Fen%2Fregulations-and-guidelines%2Fgenome-editing-principle-EN.pdf&a=Genome-Editing+Technology+Principle )。

メルクの全ニュースリリースは、メルクのウェブサイトで公開されると同時に、電子メールで配布される。オンラインでの登録、サービスの選択変更または中止は、www.merckgroup.com/subscribe まで。

▽メルクについて
メルク(Merck)は、医療、ライフサイエンス、高機能素材分野で事業展開している大手科学・技術企業である。約5万7000人の従業員が、より楽しく持続可能な暮らし方を生み出すことで、多くの人々の生活に日々、プラスの変化をもたらすべく努力している。遺伝子編集技術の推進や、最も困難な疾患を治療するための独自の方法の発見から、インテリジェントなデバイスの実現まで、メルクはいたるところにある。メルクは2019年、66カ国で162億ユーロの売上を達成した。 

科学的探求と責任ある起業家精神が、メルクの技術的、科学的進歩の鍵となってきた。1668年の創業以来、メルクはこのように繁栄してきた。創業家が今も、上場企業の株式の過半数を所有している。メルクは、「メルク」の名称とブランドに対する世界的な権利を保有している。唯一の例外は米国とカナダで、その事業部門は医療ではEMDセローノ、ライフサイエンスではミリポアシグマ(MilliporeSigma)として、さらにEMDパフォーマンスマテリアルズとして活動している。

ソース:Merck

▽問い合わせ先
Andreas.cezanne@merckgroup.com 
Phone: +49 151 1454 2702

 



プレスリリース詳細へ https://kyodonewsprwire.jp/release/202005129807
提供: