和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2020年01月29日(水)

避難誘導表示を一新 JR西日本「紀伊田辺―新宮」

紀南の駅に設置した津波避難誘導表示(和歌山県田辺市新庄町で)
紀南の駅に設置した津波避難誘導表示(和歌山県田辺市新庄町で)
 JR西日本は紀伊田辺―新宮間の27駅で津波避難誘導表示を一新した。避難場所の地図や駅からの距離などに加え、逃げる方向が一目で分かるよう、大きな矢印を表示。無人駅でも乗客自身が判断して、行動できるようデザインした。

 和歌山県内の鉄道は大半が沿岸部を通っている。津波が発生した場合、駅利用客は駅員の誘導に従うことになるが、紀南は無人駅が多く、分かりやすい避難誘導表示が求められていた。従来の表示にも経路図などはあるが、土地勘のない人には分かりにくく、デザインも統一していなかった。

 新しい避難誘導表示は、鉄道防災教育に取り組む和歌山大学の西川一弘准教授の研究室と連携して作成。全国の駅にある表示を調査するとともに、防災訓練参加者らに「欲しいと思う情報」を聞き取りした。聞き取りでは8割が「避難場所への経路」、5割超が「避難場所への方向」を挙げた。

 避難誘導表示は縦103センチ、横72・8センチ。経路情報を大きく取り扱ったり、イラストを用いたりしながら、優先度の高い情報を中心にまとめた。緊急用だが、普段の啓発でも活用できるようQRコードを読み込めば、列車からの避難方法が見られるようにした。今後、紀伊田辺駅より北の駅にも設置する。