和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2020年07月14日(火)

南高梅かなりの不作予想 紀南で収穫始まる

南高梅の収穫が始まった。最初に収穫した畑では、ほとんど実がついていなかったという(25日、和歌山県田辺市新庄町で)
南高梅の収穫が始まった。最初に収穫した畑では、ほとんど実がついていなかったという(25日、和歌山県田辺市新庄町で)
 日本一の梅産地、和歌山県のみなべ町や田辺・西牟婁で、主力品種「南高」の収穫が始まった。平年よりやや早く、ピークは6月上旬以降。今季はかなりの不作が予想されている。

 JA紀南管内では、田辺・西牟婁の農家2337戸が梅を栽培している。栽培面積は計2225ヘクタールで、そのうち南高は計1902ヘクタール。

 JAの受け付けは今季、25日から始まった。農家らは早朝から収穫を始め、各地にある集選果場に出荷した。田辺市内の市場や各地にある農作物直売所に持ち込む農家もいる。

 同市新庄町の50代農家は同日早朝から、自宅近くの畑で家族や親戚6人で収穫した。「平年と同じくらいなっている畑もあるが、今日最初に収穫した畑は老木だからか2割ほどしかない」と表情を曇らせる。ただ少ない畑の実太りは良く、2L以上あるという。

 集選果場では機械で階級別に選別し、箱詰めする。後日、関東や中京、京阪神などの市場に出荷する。

 最初の頃に収穫される梅は、主に梅酒やジュースの加工用で、6月10日ごろ以降に収穫された熟した梅は主に梅干しの加工用になる。収穫は平年なら7月中旬までだが、今季は早く終わりそうだという。

 JA紀南梅部会が25日に発表した収穫量の予想は1万6690トンで、平年の75%、昨年の78%になっている。暖冬で開花が早くなり花が不完全だったことに加え、受粉を助けるミツバチなどの虫が飛ぶのが少なかったことなどが要因とされる。