和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2019年05月27日(月)

仮面で生と死表現 本宮大社旧社地で前衛舞踏

大斎原で奉納されたノルウェーと日本の芸術家による前衛舞踏(和歌山県田辺市本宮町本宮で)
大斎原で奉納されたノルウェーと日本の芸術家による前衛舞踏(和歌山県田辺市本宮町本宮で)
 和歌山県田辺市本宮町の熊野本宮大社旧社地「大斎原(おおゆのはら)」で28日、ノルウェーと日本の芸術家による前衛舞踏「幸雄の夜」(紀伊民報など後援)の奉納があった。夕暮れ時、生と死が混在するといわれる熊野を舞台に、生命を祝福する幻想的な舞踏で、観衆を魅了した。

 奉納したのは2014年に88歳で亡くなった下田幸雄さん(田辺市文里2丁目)が制作した表情豊かな人の仮面「人芸面」を使った舞踏。ノルウェーの芸術家集団「ディーセン」のヤンネ・ホエムさんが演出を手掛けた。

 出演はノルウェーの男性アルト歌手でパフォーマーのオイステイン・エルさんと、東京を拠点に活動する前衛舞踏家の睦美さんと寧呂さん夫妻。地元からは下田さんの長男・恭裕さん(64)=田辺市文里2丁目=がハーモニカ、森口周さん(67)=同市龍神村福井=がピアノ演奏で共演。公募した地元の子どもが仮面を着けて参加した。

 前半は死をイメージさせる静かな展開。後半は生命の誕生を表現するように歌と演奏、舞踏が躍動的に絡み合った。最後は観衆に面を配り、出演者と観衆が一緒になって踊った。