和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2020年10月25日(日)

各地で土砂崩れ相次ぐ 梅雨前線停滞、高速道路の通行止めも

斜面から土砂が崩れ落ち、通行止めとなっている紀勢自動車道(6日午前11時半ごろ、和歌山県田辺市新庄町で)
斜面から土砂が崩れ落ち、通行止めとなっている紀勢自動車道(6日午前11時半ごろ、和歌山県田辺市新庄町で)
 西日本から東日本に停滞している梅雨前線の影響で5日から6日にかけて、和歌山県内でまとまった雨が降った。6日には土砂崩れで紀勢自動車道の一部が通行止めになるなど交通にも乱れが出た。これまでのまとまった雨で地盤の緩んでいる所があり、和歌山地方気象台は、土砂災害に十分気を付けるよう呼び掛けている。


 県警高速道路交通警察隊によると、6日午前1時半ごろ、田辺市新庄町の紀勢道で、通行中のドライバーから「土砂が崩れている」との110番通報があった。

 現場は、上富田インターチェンジ(IC)から北約2キロ。道沿いの斜面から、車線をふさぐように土砂が崩れていた。駆け付けた隊員が同日午前1時50分から南紀田辺IC―上富田IC間の上下線を通行止めにし、紀南河川国道事務所にも通報した。事務所によると、同日正午現在、復旧の見込みは立っていない。

 このほか、田辺市やみなべ町など各地で土砂崩れによる通行止めが続いている。

 崩土の恐れがあるとして4日午前4時から全面通行止めになっている同市上秋津の県道田辺龍神線は、6日午前11時半現在も全面通行止めが続いている。県西牟婁振興局建設部によると、県道沿いの奇絶峡近くの斜面が動いており、復旧の時期は未定。回り道は国道311号と県道龍神中辺路線。

 同市和田の県道近露平瀬線は5日午後6時から、路面の陥没により全面通行止めとなっている。復旧の時期は未定。回り道は国道311号と国道371号。

 みなべ町熊瀬川の県道滝切目停車場線も全面通行止めが続いており、復旧のめどは立っていない。

 一方、同市龍神村の国道371号(高野龍神スカイライン)の全面通行止めは4日午後4時半に解除された。白浜町宇津木の県道日置川大塔線の通行止めも、4日午後2時に解除された。

 小中学校にも影響が出た。田辺市の田辺地区、中辺路地区、龍神地区で大雨警報が発令されたことを受け、各区域内の小中学校の多くが児童生徒の下校時間を早めた。

■栗栖川(田辺市)で激しい雨/1時間に38ミリ


 紀南地方では5日から6日にかけて、まとまった雨が降った。栗栖川(田辺市)では、6日午前4時54分までの1時間に38ミリという激しい雨を観測した。

 和歌山地方気象台によると、5日の降り始めから6日午前10時までの紀南地方の積算雨量は、護摩壇山(田辺市)136ミリ、栗栖川(同)128・5ミリ、龍神(同)117ミリ―が多かった。時間雨量は20ミリを超えた観測点が多かった。

 梅雨前線は、8日ごろにかけて西日本付近に停滞し、前線の活動が活発な状態が続き、所によっては大雨になる見込み。