和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2022年06月27日(月)

手作り弁当届け続け37年 みなべの給食ボランティア

調理に当たるメンバー(14日、和歌山県みなべ町芝で)
調理に当たるメンバー(14日、和歌山県みなべ町芝で)
梅干しをご飯の上に置いて出来上がり
梅干しをご飯の上に置いて出来上がり
 和歌山県みなべ町内の女性有志でつくる給食ボランティアグループ(小谷眞千子代表)は1983年に発足し、手作り弁当を地域の1人暮らしの高齢者や障害者に届け続けている。メンバーは「これからも、弁当を待っている人がいる限り作り続けていきたい」と話している。

 事務局の町社会福祉協議会によると、グループは旧南部町の女性たちが集まり発足。町内の有志によるボランティア団体としては、歴史が長い方だという。

 当初の活動は週1回だったが、現在は火曜と金曜の2回。みなべ町芝の南部公民館調理室を利用している。

 メンバーは60~80代の約30人。四つの班に分かれて献立を考え、買い出しをして食材をそろえて弁当を作り、配食している。栄養のバランスだけでなく、食材にやわらかいものを使ったり季節感を取り入れたりといった工夫をしているという。

 利用するには年齢など一定の条件があるが、自分で食材の買い出しや調理をすることが難しい1人暮らしの高齢者や身体障害者が対象。昨年度は497食を作った。現在の利用登録者は19人。材料費として1人1食300円をもらい、残りの経費は町や町共同募金会からの補助で賄っている。

 14日は、ナスの揚げ浸し、卵焼き、キュウリとワカメの酢の物を手際よく盛り付け、ご飯の上に梅干しを載せてスイカも添えた。

 30年以上代表を続けている小谷代表(68)は「責任はあるが、活動は比較的自由にできて楽しい面もある。弁当がおいしいと言ってくれた時はうれしいし、続けられる限り作っていきたい。災害が起きた時は調理の面で役立つことがあると思う」と話している。