和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2020年08月08日(土)

新型コロナ終息も祈願 熊野速玉大社で扇立祭

開帳した檜扇の前で、扇を持って舞を奉納するみこ(14日、和歌山県新宮市で)
開帳した檜扇の前で、扇を持って舞を奉納するみこ(14日、和歌山県新宮市で)
 和歌山県新宮市の世界遺産・熊野速玉大社(上野顯宮司)で14日、扇立祭(おうぎたてまつり)が営まれた。神前に立てた檜扇(ひおうぎ)に神が降臨し、無病息災や五穀豊穣(ほうじょう)を願うというもので、今年は特に新型コロナウイルスの終息も祈願した。

 速玉大社によると、大社では国宝の檜扇を所蔵しており、扇立祭では、実物よりも大きく模写して作ったものを本殿前で開帳するなどして祭りを営んでいる。

 例年はミス扇コンテストなどもあって多くの人でにぎわうが、今年は新型コロナ感染拡大防止のため、神事のみで時間も短縮。本殿前に高さ1・5メートル、幅1・65メートルの扇1握(あく)、拝殿に高さ0・8メートル、幅1・3メートルの扇6握を並べ、上野宮司が祝詞を奏上したり、扇を持ったみこが浦安の舞を奉納したりした。

 上野宮司は「今年は特に新型コロナウイルスがはやっていることが大変憂慮されているので、この檜扇の神様の風によって悪い病気を払い除いていただきたいとの思いを込めてお祈りした」と話した。