和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2020年09月28日(月)

県道の通行止め長引く 田辺市上秋津、落石で計器損壊

通行止めが続いている県道田辺龍神線(和歌山県田辺市上秋津で)
通行止めが続いている県道田辺龍神線(和歌山県田辺市上秋津で)
 3日から4日にかけて降った大雨で山の斜面が崩れる恐れがあるとして、全面通行止めになった和歌山県田辺市上秋津の県道田辺龍神線の復旧に見通しが立っていない。斜面の動きを感知する観測計器が壊れたのが要因という。

 近畿中国森林管理局和歌山森林管理署によると、4日と6日に何度か落石があり、観測計器がいくつか壊れた。現在、修繕し復旧を急いでいる。

 県道が安全に通れるようになるには、観測計器の復旧が必要。県道を管理する県西牟婁振興局建設部も「安全が確認できれば通れるようにしたい」としている。

 通行止めの場所は、昨年7月下旬に大規模な斜面崩壊があった奇絶峡近く。今年3月下旬に対岸に仮設道路が完成し、8カ月ぶりに通行可能になったが、3日から4日にかけての大雨により、県道に面した山の斜面で落石があり、さらに大規模に崩れる恐れがあるとして、同日午前4時から通行止めになった。

 通行止めにより、周辺の住民らは回り道を強いられ、不便な生活になっている。

 大型車のほか、小型車でも田辺市街地方面と龍神村方面とを行き来する回り道は、中辺路町を経由する国道311号と県道龍神中辺路線。田辺市街地と秋津川など現場周辺地区の住民らは、伏菟野か上芳養を迂回(うかい)路にしている。

 秋津川町内会長の山本幸生さん(69)は「10日ほどで通れるようになると思っていたが、長引いている。住民は再び、通勤や通学、通院、買い物などの際、遠回りしなければならず、しんどい思いをしている。一刻も早く通れるようになってほしいが、危険性があるとなれば複雑だ」と嘆く。「監視を強化した上で昼間だけでも通れるようにならないだろうか」とも話している。