和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2020年11月29日(日)

4連休は観光客で活気 紀南の海や古道、新型コロナ対策に力

波打ち際で遊ぶ海水浴客(24日午前9時半ごろ、和歌山県白浜町の白良浜で)
波打ち際で遊ぶ海水浴客(24日午前9時半ごろ、和歌山県白浜町の白良浜で)
続々と観光客が訪れている熊野本宮大社(24日午前11時15分ごろ、和歌山県田辺市本宮町で)
続々と観光客が訪れている熊野本宮大社(24日午前11時15分ごろ、和歌山県田辺市本宮町で)
 23日から4連休が始まり、和歌山県紀南地方に多くの観光客が訪れている。連休2日目の24日は前日の晴天から一転、曇り空となったが、海水浴場も熊野古道もにぎわい、県外ナンバーの車が目立った。新型コロナウイルス対策に気を配りながらも、紀南の観光地が活気を取り戻しつつある。

■ 白浜に「夏」到来

 白浜町の白良浜では午前9時すぎ、波打ち際で遊ぶ家族連れや若者の姿が目立った。

 当初は5月のゴールデンウイークに来る予定だったという大阪府八尾市、会社役員の男性(34)は、家族4人で白良浜に。「1カ月ほど前にホテルの予約を取り直した。完全に経済活動を止めると損失も大きいし、(白浜で)海開きを決断したのはよかったと思う。他のお客さんとは一定の距離を保ち、きれいな海を楽しみたい」と話した。

 新型コロナ対策で、町や町内の観光、商工団体では、3密(密閉、密集、密接)を避けるための取り組みを展開している。他の客と間隔を空けたり手洗いを求めたりする放送を定期的に流しているほか、トイレやシャワーは1日に4度、消毒している。更衣室は設けていない。

 白浜観光協会の藤田正夫会長(67)は「新型コロナの影響なのか、例年に比べると抑え気味のスタートという状況だが、ようやく『白浜の夏』がやって来たという感じがする」と話す。一方、全国で新型コロナ感染者数が増加傾向にあることにも触れ「常にブレーキを意識しながらやっていきたい」と気を引き締めていた。

 町内の三段壁や千畳敷の駐車場でも、24日は午前から県外ナンバーの車で混雑した。

 白良浜は23日に海開きした。ライフセーバー監視本部の調べでは、同日は正午すぎの時点で2500~3千人が来場していたという。

■ 参拝や古道に続々

 田辺市本宮町にも多くの観光客が訪れている。

 熊野本宮大社のそばにある世界遺産熊野本宮館では24日、午前9時半ごろには施設前の駐車場が満車になった。同館は「4連休がスタートし、コロナ禍以降では最も観光客が多い。参拝や古道歩きなどに来られているようだ」と話す。

 本宮町伏拝、熊野古道「伏拝王子」そばで地域住民が営む伏拝茶屋では、4連休に合わせて久しぶりに営業を再開。天気が良かった23日は約70人が訪れたといい、24日も多くの古道歩き客が立ち寄っていた。

 1泊2日の日程で、妻と紀南観光に訪れたという三重県いなべ市の男性(65)は「発心門王子から熊野本宮大社までの古道を歩こうと思ったが、雨だったので途中の伏拝王子からにした。古道を歩くのは初めてなので楽しみ」と笑顔をみせた。