和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2020年09月19日(土)

暁の祭典で「浦安の舞」奉納 田辺祭、コロナで祭事は中止

神職が浦安の舞を奉納した「暁の祭典」(25日、和歌山県田辺市東陽で)
神職が浦安の舞を奉納した「暁の祭典」(25日、和歌山県田辺市東陽で)
 闘雞神社(和歌山県田辺市東陽)で25日、「田辺祭」の本祭で営まれる神事「暁の祭典」があった。新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、笠鉾(かさほこ)の巡行など人が集まる祭事は中止となった。暁の祭典には氏子町の総代らが参列し、神職が舞を奉納した。

 紀州三大祭りの一つとして知られる田辺祭は、毎年7月24、25日に営まれる。笠鉾や衣笠(きぬがさ)がお囃子(はやし)とともに市街地を練り、流鏑馬(やぶさめ)の行事などもある。今年は新型コロナの影響で、主催する田辺祭保存会が5月に祭事の中止を決定した。

 暁の祭典は、午前4時半ごろから神社で営まれた。神前で長澤好晃宮司が祝詞を奏上。例年は地元の子どもたちが稽古を積んで舞姫となり舞を奉納するが、今年は新型コロナの影響で稽古ができなかったため、神職が桧扇(ひおうぎ)や神楽鈴を手に「浦安の舞」を舞った。

 長澤宮司は「田辺祭を楽しみにしてくれている人は多く、寂しく感じる。全国各地で伝統行事が中止せざるを得なくなっているのは非常に残念。祭りは地域の絆や活力につながる。全国各地が平穏で喜びに満ち、再び伝統行事を楽しんでもらえるよう、いち早い新型コロナウイルス感染症の終息を願っている」と話した。