和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年04月25日(木)

修学旅行は近場へ みなべの小中学校、運動会も縮小

 新型コロナウイルス感染症の影響を受け、和歌山県みなべ町内の小中学校では、運動会や体育祭は規模を縮小する形の開催を検討している。修学旅行は例年なら春に行くところを秋以降に延期しており、行き先は紀南地方などの近場にする方向で検討している。感染症の状況に合わせて対応を考えなければならず、学校では頭を悩ませている。


 南部小は運動会を9月下旬に予定しており、感染症対策のこともあって、開催方法は検討中という。修学旅行は11月に奈良県、三重県方面を考えている。

 上南部小は、運動会は9月27日に午前中だけの開催とし、組み体操をせずに、代わりの種目を検討するなど、子どもたちの「密」を避ける種目に絞る。修学旅行は実施する方向で、今のところ11月に奈良県や三重県方面を考えているという。

 岩代小の運動会は区民運動会と一緒にしているが、8月末ごろに、区民運動会開催の可否がどうなるのか決まってから、正式に学校の運動会についても決める方針。修学旅行は11月に実施予定。奈良県、京都府、大阪府は取りやめ、どこに行くかは検討中で9月初めごろに決める予定という。

 高城小は、運動会は9月26日、種目を減らして午前中の開催にする。感染症対策として、保護者の観覧席を工夫したり、出席者の名簿を出してもらうよう協力を求めたりする方針という。修学旅行は例年通り、清川小と合同で行う。串本町や太地町、那智勝浦町、田辺市本宮町方面で体験も取り入れて予定している。

 清川小は、運動会は昨年から区民運動会と合同でしているが、今年は区民運動会を開催するかどうかの決定が9月に入ってからとなるため、それが決定してから判断する。区民運動会が中止となった場合には、ミニ運動会的な催しを学校の運動場ですることも検討中という。

 南部中は体育祭を10月16日に規模を縮小して実施する。修学旅行は10月中に紀南地方へ1泊2日で計画している。

 上南部中は体育祭を9月25日午前中に開催する。これまで小学6年生が参加する種目があったが、今年はなしで、3年生による少林寺拳法の演武披露も、今年は授業をしていないこともあってしない。修学旅行は例年は2泊3日で東京都方面だが、今年は11月に1泊2日で淡路島や鳴門方面に行く予定という。

 高城中は体育祭を9月6日に、PTA種目など種目を減らして午前中に実施する予定。修学旅行は9月に、2泊3日で串本町方面や高野山方面に行き、古道歩きや海での体験などを計画している。

 修学旅行のバスでの移動では、「密」を避けるために、通常よりバスの台数を増やす必要がある学校もあり、町教育委員会はそのための補正予算案を、町議会に提案する予定にしている。