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2021年09月29日(水)

感染者囲い込みへ 和歌山県、田辺管内で検査進める

和歌山県庁
和歌山県庁
 和歌山県は22日、新たに県内で田辺保健所管内在住者を含む2人が新型コロナウイルスに感染したことが分かったと発表した。一方、23日は7日以来16日ぶりに新規感染者の発表がなかった。県は、複数の感染者が出た田辺市の飲食店や上富田町の医療福祉施設に関連し、感染が広がっていないか、検査を進めている。

 感染が確認された田辺管内在住者は20代自営業男性で、クラスター(感染者集団)に認定された田辺市湊のダイニングバー「Bound b+loop(バウンド・ビー・ループ)」に2日に来店。すでに感染が発表されている来店客2人と30分程度会話した。16日にせきや下痢などを発症した。同店のクラスターは13人となった。

 県は同店に、7月27日~8月12日に来店した人に対し、速やかに最寄りの保健所まで連絡するよう求めている。これに応じた人のうち、これまでに47人の検査結果が分かった。この男性を含む8人が陽性で、39人が陰性だった。

 また、複数の従業員らの感染が分かっている田辺市中辺路町真砂の「ねむの木食堂」関連でも県は8~13日の来店者に連絡を呼び掛けている。これに応じた人のうち、検査結果が判明した140人はすべて陰性だった。

 職員と入所者計2人が感染した上富田町岩田の「南紀医療福祉センター」の関連では、医師や職員、入所者らの検査を進めており、これまでに194人の陰性を確認した。

 一方、保育士女性の感染に伴い、検査していた田辺市立みどり保育所の園児22人と保育士2人は全員陰性だった。

 県福祉保健部の野尻孝子技監は、田辺保健所管内で感染確認が相次いでいることに関連し、感染者を特定し、会員制交流サイト(SNS)などで誹謗(ひぼう)中傷や個人情報を拡散するなどの悪質行為があるとし「誰もが感染しうる疾病。人権に配慮した冷静な対応をお願いしたい」と呼び掛けた。

 県内では22日、和歌山市在住の20代会社員男性の感染も発表された。男性は、8~15日に大阪市内の実家に帰省し、友人と7人で食事や映画鑑賞などをした。18日に発熱などを発症したという。

 県内で感染が確認されたのは累計で225人となった。