和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2022年08月11日(木)

紀南探検隊 パート8(3)/串本町潮岬 高層気象観測所/謎の物体を発射

紀南探検隊
紀南探検隊
高層気象観測所
高層気象観測所
 「串本町に怪しい基地がある」と探検隊に通報があった。時折、「プシュー」と大きな音がするが、駆け付けても何もない。普段、人が出入りしている様子はなく、一体何が行われているか不気味だというのだ。

 早速、現場に向かった。場所は串本町潮岬の墓の近く。それだけでも怪しいのに、基地の周囲はフェンスが張り巡らされ、中に入ることができない。中央には円盤でも飛び出してきそうなカプセルがある。

 人けがなく、静まりかえった空間に、突然「カタッ」と機械音が響いた。カプセルが開くと、中から白い物体が現れ、空へと上っていった。その後は何も起こらない。一体何だったのか。

 実は、ここが気象庁の高層気象観測の拠点。気球=写真=に機器を搭載し、上空の気温、湿度、風向き、風速などを観測している。世界各地で毎日決まった時刻に行われており、全国16カ所に同様の拠点がある。潮岬では2009年10月から業務を自動化。観測データは天気予報や航空機の運航管理、気候変動の監視などに利用している。

 気象庁のホームページでは観測時間は午前9時と午後9時の2回とある。しかし、これは観測を開始する時間で、気球の打ち上げは約30分前。発射の瞬間を見たい人はご注意を。