和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2022年08月11日(木)

紀南探検隊 パート8(4)/すさみ町小河内 主観的な道案内/「もうすぐ佐本!」

看板
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探検隊
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 初めての場所を訪れる際、なかなかたどり着かず「この道で合っているのか」と不安になることがないだろうか。そんな時、目的地までの距離を表示した案内看板が見つかると、ホッとする。でも、こんな主観的な看板の場合はどうだろう。

 すさみ町の中心部から佐本地域に向かう途中に「もうすぐ佐本!」の案内看板=写真=が立っている。通常なら「○○まであと○キロ」とか「次の信号を左折」などと表示されているが、「もうすぐ」と言われても見当がつかない。あと1キロくらいか。いや5キロくらいはあるかもしれない。

 実際に移動時間と距離を計測してみた。看板のある場所から佐本郵便局の辺りまでは4・5~5キロほど、車で約6分だった。これがもうすぐかどうかは判断が分かれるところだ。すさみインターチェンジ(IC)から看板までは15分ほどかかっているので、行程全体の視点で見ると、もうすぐかもしれない。

 佐本地域の雰囲気が好きで、毎年のように訪れているという和歌山市の女性(36)は「毎回、全然もうすぐじゃないと思っています」と笑う。「でも、地元の人にとっては、きっとここまで来たらもうすぐなんでしょうね」

 とりあえず、道が間違っていないことだけは保証してくれる案内看板である。