和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2020年10月21日(水)

映画「ソワレ」の公開記念し写真展

全国公開を記念して展示している、撮影当時の様子を写した写真パネル(和歌山県御坊市で)
全国公開を記念して展示している、撮影当時の様子を写した写真パネル(和歌山県御坊市で)
 和歌山県の御坊・日高を舞台に撮影された映画「ソワレ」が28日から全国で公開されるのを記念し、御坊日高映画プロジェクト実行委員会は、撮影風景を紹介する写真展を御坊市湯川町のジストシネマ御坊(オークワロマンシティ御坊店3階)で開催している。

 ソワレは県出身の映画プロデューサー前田和紀さんが企画し、外山文治監督がメガホンを取った。俳優で演出家の豊原功補、俳優の小泉今日子らが設立した映画制作会社「新世界合同会社」の第1回プロデュース作品としても注目されている。

 役者を志す青年と、海辺にある高齢者介護施設で働く若い女性が繰り広げる逃避行のストーリー。青年役は村上虹郎、ヒロインは芋生悠が務める。110分。

 御坊・日高には昨年夏に撮影スタッフや出演者が訪れ、煙樹ケ浜や紀州鉄道、道成寺といった観光スポット、みなべ町内の梅農家などでロケが行われた。地元では、住民らでつくる実行委が2018年末から、協賛金1千万円を集めたり、エキストラや炊き出しをしたりして映画制作を支援してきた。

 全国公開に先立って地元での試写会が8月上旬、御坊市民文化会館であった。実行委メンバーや協賛金に協力した人ら計約150人が、地元の風景や町並みがストーリーに生かされた作品を鑑賞した。

 写真展は、ロケの様子を制作側のカメラマンが写したものを実行委が借り、計32枚をパネルにして展示することにした。

 撮影期間は約3週間で、スタッフや住民らが関わった様子が切り取られている。村上虹郎と外山監督が紀州鉄道の列車内でやりとりしている写真や、美浜町の煙樹ケ浜での撮影風景など、作品内には収められていない地元での様子を伝えている。写真展は9月下旬までの予定。

 撮影には地元住民を中心にエキストラやボランティアなど100人以上が参加したが、エキストラも全員が作品内に登場しているわけではない。実行委は、写真展でロケの様子を伝え、地元を挙げて関わった思い入れのある作品であることを広く知ってもらいたいという。

 実行委の阪本仁志委員長は「映画を撮影している現場の様子を見ることができた人はそれほどいなかったので、写真展と合わせて映画を見てもらうことで、雰囲気を感じてもらえればうれしい」と話している。

 作品はジストシネマ御坊とジストシネマ和歌山、ジストシネマ田辺(9月11日~)、ジストシネマ南紀(9月25日~)、イオンシネマ和歌山の他、全国の映画館で上映される。