和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2019年06月27日(木)

根来寺の6棟、重文へ

国の重要文化財に指定される見込みとなった根来寺の大伝法堂(和歌山県岩出市根来で)=県教育委員会提供
国の重要文化財に指定される見込みとなった根来寺の大伝法堂(和歌山県岩出市根来で)=県教育委員会提供
 国の文化審議会(佐藤信会長)は17日、和歌山県岩出市根来の根来寺の6棟を重要文化財(建造物)に指定するよう、文部科学相に答申した。

 根来寺は「新義真言宗」の総本山。僧覚鑁(かくばん)が平安末期に高野山上に創建した「大伝法院」を起源とする。移転後、室町時代から戦国時代にかけて大寺院に発展した。

 答申されたのは大伝法堂と光明真言殿、大門、不動堂、行者堂、聖天堂。このうち大伝法堂は根来寺の中核施設で大規模な仏堂。前身の仏堂が天正の兵火で解体され、1824(文政7)年に再建された。本尊として巨大な仏像を安置している。光明真言殿は紀伊徳川家の支援で1801(享和元)年に建立され、宗祖覚鑁を祭っている。

 県教委は「構造的工夫や細部の地方的特色など、紀北地方の近世中、後期の建築技術や意匠の展開を知る上で重要」としている。