和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2021年01月20日(水)

「駅長」川へ帰る ボウズハゼが任期満了

ボウズハゼ〝駅長〟を川へ返す尾添宏進分館長。円内は任期を終えた〝駅長〟(和歌山県古座川町小川で)
ボウズハゼ〝駅長〟を川へ返す尾添宏進分館長。円内は任期を終えた〝駅長〟(和歌山県古座川町小川で)
 和歌山県古座川町小川にある道の駅「瀧之拝太郎」の水槽で8月1日から飼育されていたボウズハゼの〝駅長〟が8月31日、〝任期〟を終え、近くの川へ返された。

 小川にある県の名勝・天然記念物「滝の拝」では、7月下旬から9月末ごろまで岩壁を群れになって登るボウズハゼの姿が見られ、その姿をひと目見ようと多くの観光客やアマチュアカメラマンが訪れる。メディアで取り上げられるなど人気があり、遠方から見に来る観光客もいるが、川の状態が悪く見られない時もあることから、町公民館小川分館の尾添宏進分館長(59)が昨年から、子どもたちが多く訪れる夏休み限定で道の駅内の水槽で”駅長”として飼育している。

 尾添さんが、アユの友釣りをする知人から譲り受けた〝駅長〟は、体長約15センチ。餌は川の石に付いたコケで、尾添さんが3日に1度のペースで近くの川で石を探して交換した。

 〝駅長〟を川へ返した尾添さんは「今年は水槽の水温が高く、じっとしていることが多かったが、元気に過ごしてくれた。観光客らに本物のボウズハゼを見てもらうことで、美しい古座川の自然の貴重さを知ってもらいたいと思い、昨年から飼育している。できれば来年も道の駅で飼育したいと思っている」と話している。