和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2020年11月26日(木)

サクラ生かし町づくり 古座川町が組織立ち上げへ

今年もクマノザクラを見ようと大勢が訪れた(3月、和歌山県古座川町峯で)
今年もクマノザクラを見ようと大勢が訪れた(3月、和歌山県古座川町峯で)
 和歌山県古座川町は、クマノザクラをはじめとするサクラを生かし町づくりを進める方針だ。取り組みについて話し合う組織を10月ごろに設置する予定で、関連予算を8日開会の町議会9月定例会に提出する。

 紀伊半島南部に自生するクマノザクラは2018年、国内のサクラの野生種として約100年ぶりに新種と発表された。同町池野山には、新種と特定する論文が発表される際に標本となった唯一のタイプ木がある。町はクマノザクラを町花にしており、地元の小学生は、地域学習でクマノザクラについて学んでいる。

 町内にはクマノザクラだけでなく、七川ダム湖畔(古座川町佐田)のソメイヨシノ、一枚岩(同町相瀬)のソメイヨシノ、鶴川公園(同町鶴川)のカワヅザクラなど、数々のサクラの名所があり、毎年、開花時季には大勢でにぎわっている。

 町は、これらの観光資源をさらに磨き、PRしていく組織として委員会を設置する予定で、そのための予算19万5千円を本年度一般会計補正予算案に盛り込んだ。委員は10人程度になる見込み。


 町は8日開会の9月定例会に総額1753万1千円の本年度一般会計補正予算案など23件を提出する。新型コロナウイルス対策関連の議案は追加提出する予定。会期は25日までの18日間。24日に一般質問を予定している。

■平井の町道、本格工事へ

 2018年8月下旬の台風20号の影響で亀裂が見つかり、地滑りの可能性があるとして通行止めなどが続いている、同町平井の中心部を通る町道下露平井三河線の本格的な復旧工事が今月から始まる見込みだ。関連議案が9月定例会に提出される。議決後に着工し、来年3月25日の完成を目指す。

 被災後、計測器を設置して亀裂の動きを見ていたが、このほど動いていることが確認され、国の補助金の対象となった。工事の落札者は田所建設(すさみ町周参見)で、契約金額は4855万700円。