和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2019年12月16日(月)

日本遺産に西国三十三所巡礼 安珍・清姫物語は見送り

日本遺産に認定された「1300年つづく日本の終活の旅~西国三十三所観音巡礼」の構成文化財となる青岸渡寺(和歌山県那智勝浦町で)
日本遺産に認定された「1300年つづく日本の終活の旅~西国三十三所観音巡礼」の構成文化財となる青岸渡寺(和歌山県那智勝浦町で)
 文化庁の日本遺産に和歌山県那智勝浦町など7府県24市町村が申請した「1300年つづく日本の終活の旅~西国三十三所観音巡礼」が20日、認定された。一方、紀南のゆかりの地などを構成文化財とする「安珍・清姫」の物語については、2年連続で見送りとなった。

 日本遺産は、地域の歴史的魅力や特色を通じた、日本の文化や伝統の物語で、文化庁が2015年度から認定している。本年度は全国から申請があった72件のうち16件を認定し、累計で83件となった。

 「1300年つづく日本の終活の旅」の物語は「人生を通していかに充実した心の生活を送れるか考えることが日本人の究極の終活(人生の最後を迎えるための準備)。西国三十三所観音巡礼は、それを達成できるとともに日本人本来の豊かな心で生きるきっかけとなる」などという内容。

 和歌山県(那智勝浦町、和歌山市、紀の川市)と滋賀県、大阪府、京都府、奈良県、兵庫県、岐阜県の計24市町村が申請した。県内では、西国三十三所観音巡礼の第1番札所である那智勝浦町の青岸渡寺と同寺の本尊「六臂(ろっぴ)如意輪観音坐(ざ)像」、第2番の和歌山市の護国院(通称・紀三井寺)と本尊の「木造十一面観音立像」、第3番の紀の川市の粉河寺と本尊の「千手千眼観世音菩薩(ぼさつ)」が構成文化財となる。

 今後、関係自治体や観光団体などが協議会を設け、案内板整備や日本遺産のガイド養成、旅行商品化などに取り組む。