和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2020年10月25日(日)

スポーツ推進で文科相表彰 田辺市龍神の冨田さん

表彰を喜ぶ冨田進さん(和歌山県田辺市龍神村安井で)
表彰を喜ぶ冨田進さん(和歌山県田辺市龍神村安井で)
 和歌山県の田辺市スポーツ推進委員協議会会長で元中学校長の冨田進さん(72)=田辺市龍神村龍神=が、本年度のスポーツ推進委員功労者として文部科学大臣表彰を受ける。県内からは1人。

 表彰の対象となるのは、スポーツ推進委員を通算10年以上務め、地域の各種スポーツ事業の実技指導や企画など地域スポーツの推進に尽力した人で、公益社団法人・全国スポーツ推進委員連合から表彰を受けた人。

 冨田さんは1986年から旧龍神村の体育指導委員、2009年からは田辺市スポーツ推進委員協議会会長として地域のスポーツ振興に携わってきた。03年には、龍神村で総合型地域スポーツクラブ「龍神スポーツクラブ」を設立して現在も会長を務め、生涯スポーツの普及と発展とともに住民の健康づくりにも貢献している。

 旧南部町生まれ。南部小学校では野球をし、6年生の時に始めた陸上競技は南部中学校、南部高校、日本体育大学でも続けた。教員として採用された旧龍神村当時の龍神中学校で、村内の中学校では初めて陸上競技部を創設。指導に心血を注ぎ、日高郡大会で入賞者を出すまでになった。

 07年、村内3中学校が統合してできた龍神中学校の初代校長を務めて翌年退職。長い教員生活の中で、陸上競技を通じて子どもたちの指導に当たり、これまでに全国優勝の選手や箱根駅伝で活躍する選手を輩出してきた。

 龍神温泉木の郷マラソン、関西実業団駅伝などの龍神村で開催される大会の運営にも関わり、日本陸上競技連盟の指導者功労賞として平沼記念賞を受賞するなど、地域の活力づくりに役割を果たしてきた。

 現在、県スポーツ推進委員協議会副会長、和歌山陸上競技協会理事も務める。日本陸連のA級公認審判員の資格を持ち、和歌山市の紀三井寺陸上競技場などである大会に審判として出向くこともある。人権擁護委員や地元の地域おこし団体の会長もしている。

 冨田さんは「陸上競技界ではいろいろと活動をしてきたが、スポーツ推進委員としては大したことはしておらず、表彰を受けるのは恥ずかしい思い。これまで多くの皆さんに支えられたおかげで、とてもありがたい。長い教員生活で皆さんに支えてもらった恩返しとして、地域貢献をしていきたい」と話している。

 少子高齢化や新型コロナウイルス感染拡大など、スポーツを取り巻く状況は厳しく、難しい面はあるが、市内各地に気軽に誰でもウオーキングができるコースを設置して、健康づくり、まちづくりにつながればと考えているという。