和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2020年11月27日(金)

秋の味覚、モクズガニ漁始まる 古座川流域

仕掛けの籠に入ったモクズガニ(和歌山県古座川町小川で)
仕掛けの籠に入ったモクズガニ(和歌山県古座川町小川で)
 和歌山県古座川町の古座川流域など各地の河川で秋の味覚、モクズガニの漁が始まっている。流域の住民らが夕方、魚のあらなどを入れた籠を川底に仕掛け、翌朝引き上げている。

 紀南地方で一般的にズガニと呼ばれているモクズガニはイワガニ科で、中国料理の高級食材として知られる上海ガニの仲間。海で産卵し一時期を過ごしてから、川を遡上(そじょう)して育つ。産卵のため川を下る秋から本格的な漁が行われている。

 古座川流域の七川ダムから下流では、古座川漁協が9月1日~12月31日を漁期として、鑑札を発行している。組合員以外は有料。仕掛けられる籠は1人3個までに制限している。

 秋の味覚として人気があり、塩ゆでにしたり、みそ汁に入れて食べたりする人が多く、カニみそが入った甲羅に日本酒を入れて飲む人もいる。

 一昨年から自宅近くの川で漁をしている同町小川の団体職員、尾添宏進さん(59)は21日が今季初水揚げで、仕掛けた3個の籠に各15~20匹入っていた。「去年よりも大きく、量も多い。取ったカニは自宅で塩ゆでにして食べたり、近所の人にあげたりしている。小さいものは川へ戻している」と話した。

 モクズガニは甲幅7~8センチ、重さ180グラムほどに成長する。はさみに濃い毛が生えているのが特徴で、日本全国、朝鮮半島、台湾などの川や水田、河口などに生息している。淡水域にいる時は基本的に夜行性でカワニナなどの貝類、小魚、水生昆虫を餌にしている。