和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2021年10月25日(月)

文書非開示に異議申し立て ドン・ファンの遺産巡り市民団体

 「紀州のドン・ファン」と呼ばれた田辺市の資産家で、2018年5月に急性覚醒剤中毒で死亡した野﨑幸助さん=当時(77)=の遺贈受け入れを巡り、関係公文書を市に開示請求したところ大部分が非開示だったことを不服として、市民団体「市民オンブズマンわかやま」事務局長の畑中正好さんが29日、市に異議申し立ての審査請求をした。

 野﨑さんの遺産については「全財産を市に寄付する」とする遺言書が死後に見つかり、市が受け取る準備を進めている。市が把握している財産は約13億2千万円。昨年9月と今年3月の市議会で、弁護士委託料など遺贈を受ける手続きにかかる費用計約1億8千万円の予算が可決されている。また、遺言書については、野﨑さんの兄ら親族4人が無効確認を求める訴訟を起こしている。

 畑中さんは「公金の使い方をチェックしたい」として、弁護士を委託した契約書や遺産の内容が詳しく分かる資料を情報公開するよう4月30日に市に請求した。市は6月29日、弁護士との報酬に関する情報は当該弁護士の営業上のノウハウが含まれている▽遺贈の受け取りに関して利害関係者からその可否に関わる訴訟が提起されており、公開することで市が不利益を被る恐れがある―などとして、一部を除いて非開示としていた。