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2024年04月26日(金)

「龍神村」のロゴ決まる 住民や観光客らが投票

四つの案の中で投票数が多かった、龍を中心に緑が茂ったデザイン
四つの案の中で投票数が多かった、龍を中心に緑が茂ったデザイン
 和歌山県田辺市龍神村でまちづくりに取り組んでいる「龍の里づくり委員会」(伊藤研治委員長)は8日、龍神村を広く発信していく上で活用するロゴマークについて、四つの案の中から選ぶために住民らを対象に実施した投票の結果を発表した。投票数が多かった、龍を中心に緑が茂ったデザインの採用を決めた。

 ロゴマークは、委員会が支援を受けている大阪芸術大学の学生が四つのデザイン案を作成し、その中からどれを使うか決めるために、昨年11月1~24日に龍神村内の公共施設や郵便局、道の駅など23カ所に投票箱を設置。住民や観光客らに投票を呼び掛けた。投票用紙には、居住地や年齢などを書いてもらう欄も設けた。

 投票総数は571票で、最も多かった238票の龍神村の自然の豊かさを表現したデザインを採用した。

 投票者は龍神村内に居住が377票、龍神村に通勤・通学が66票、(観光などで)龍神村を訪れた人が68票、未記入が60票。年齢は0~19歳239票、20~39歳51票、40~59歳131票、60~79歳101票、80歳以上27票、未記入22票。

 委員会によると、デザイン案の選考過程や活用方法などについて内外から意見が寄せられたため、投票の実施後、いったん公表を見合わせた。その後、役員会などで協議を重ねて一定の合意形成が図られたので公表したという。

 関係者によると、当初は昨年11月の「翔龍祭」での発表に間に合うように投票を実施するといった、性急な進め方で浸透しなかった面があったという。その後、メンバーを集めて会議を開こうにも、新型コロナウイルスの影響で話し合いができなかったのも、公表の遅れにつながった。