和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2019年06月25日(火)

「軽自動車の人気」

 国内の新車販売で、軽自動車の人気が続いている。4月の実績を見ると、ベスト3を軽自動車が独占、上位10車のうち6車を占めた▼車体の大きさが限られているにもかかわらず室内は広く、長距離のドライブも快適にこなせるほど性能が向上した。事故を防止する安全装備も小型車や普通乗用車と変わらない。燃費が優秀で、税金をはじめとした維持費も安く済むのが人気の理由だ▼軽自動車の排気量がまだ550ccだった時代には高速道路の上り坂で速度が80キロ以下になり、登坂車線をノロノロ走った経験がある。後部座席は膝がつかえるほど狭く、経済性と引き換えに我慢が必要だった▼不満を解消するきっかけになったのは1993年に発売されたスズキの初代ワゴンR。背の高いトールワゴンというスタイルを考案することで広い室内空間を生み出し、大人4人がゆったり乗れるようにした。その後、自動車各社がスペース効率や性能を競い、軽自動車の室内は足が組めるほど広く快適になった▼半面、品質、性能が上がったことで購入費用が200万円を超す車もある。しかし、そういった車種には人気があり、いまは経済性だけで軽自動車を選ぶ時代ではなくなった▼いいことずくめのようだが、強いて難点と感じるのは、制限速度で走っていても後続車に車間を詰められたり追い越しをかけられたりするケースが多いこと。あおり運転はご法度と心得たい。(長)