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2020年08月09日(日)

本宮大社の「御田祭」指定 県文化財、湯登神事と一体

和歌山県無形民俗文化財の「湯登神事」に追加指定された「御田祭」の「御田植神事」(県教育委員会提供)
和歌山県無形民俗文化財の「湯登神事」に追加指定された「御田祭」の「御田植神事」(県教育委員会提供)
 和歌山県教育委員会は24日、田辺市の熊野本宮大社の神事「御田祭(おんださい)」を、同じく大社の神事で、県無形民俗文化財の「湯登(ゆのぼり)神事」に追加指定した。県教委文化遺産課は「湯登神事と一体のものと捉えることで、文化財価値をさらに高めたい」としている。

 湯登神事は1966年に県無形民俗文化財に指定されており、今回の追加指定により名称を「熊野本宮の湯登神事・御田祭」とした。

 御田祭は地域の安泰と豊作を祈る田辺市本宮町最大の祭礼で、毎年4月15日に営まれる。中心は大斎原(おおゆのはら)での「御田植(おたうえ)神事」。神田に見立てた約3メートル四方の周りを、田植えに使う用具である鋤(すき)や苗などを持った男子と、晴れ着を着て花笠をかぶり、サカキを持った「早乙女」の女子が時計回りに3周し、最後に「神田」に苗やサカキを投げ入れて豊作を祈る。

 一方「湯登神事」は4月13日に営まれる。熊野十二所権現の使いとされる12人の稚児らが湯の峰温泉で身を清め、湯峯王子社を参拝し、熊野古道「大日越」を通って大斎原近くまで渡る。稚児は神聖なものとして、地面に足がつかないように父親らが肩車をして参加し、途中の各拝所で「八撥(やさばき)の舞」を奉納する。